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12 複雑化する問題
さあ、折り返し地点です!
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「今、無理に返事を貰おうとは思わない。
だか、すまない。
少し嘘をついてしまったんだ」
「誰に、どんな?」
すると、ホセは、クレアが冷静に話を聞いてくれようとしていることに困惑した表情を浮かべていたが、こちらの様子から、焦りを感じたようで、的確に答えてくれた。
「王太子殿下に、俺とお前が婚約者同士だと手紙を出した」
どうしてそんなことになったのか、疑問はあったが、大切なのは手紙の内容だと判断し、さらに質問を重ねる。
「その手紙には何と書きましたか?」
「クレアは俺の婚約者だ。
奪う気があるのなら、決闘を申し込む。
と書いた」
頭痛がしてくる。
そんなことをしたら、ヘタすると、極刑もあり得る。
なんとしてでも止めはければ・・・。
すると、クレアの頭の中に、今抱える問題を全て解決する方法が浮かんだ。
「ホセ、ペンと便箋と封筒を用意してください」
「何をする気だ?
手紙はもう王太子のところだぞ?」
「決闘は中止です。
代わりに、あることをしてもらいます」
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