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11 告白
「え〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
叫んだまま黙りこくったクレアに、何を感じたのか、ホセは口を開く。
「信じられないってわかってる。
俺だって自覚したのは昨日だしな。
でも、お前のことが、すごく大事だし、幸せにしたいって思ってる。」
寝起きの頭では、言葉を理解するスピードも、遅くなってしまい、ただ思いのままに質問する。
「わたしたちは、兄妹同然じゃない?
わたしはいまいちよくわからない」
「確かに俺たちは、一緒に育った。
だからこそ、クレアのことは誰よりも知ってる」
もっと詳しく教えよっか?
と優しく微笑みながら囁かれる。
「真面目過ぎてすぐ落ち込むことも、
優し過ぎて非道になれないことも、
繊細なことも、
美人って言葉が嫌いなことも。
それだけじゃないよ。
切れやすいことも、
怖がりなことも、
全部知ってるから。
全部知った上で、好きなんだよ。
男女の愛じゃないかもしれなくても。
17年分の思いはきっと、いや、絶対に無くなったりしない」
最後の一言は、今までのどの言葉よりも、優しくーー。
「愛してる」
やっとそれらしくなりましたね!




