表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
欲望の魔王〜世界全て僕のもの〜  作者: 暁 龍弥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/27

プロローグ〜始まりの悪夢〜

ここはどこだろう?

ぼくはなに?

暗い

怖い


怖い?

何を怖がってるんだ?

僕はそんな存在じゃないはずだ

どういうことだ

僕はなんだ?


僕は…


そうだ、僕は欲望の魔王だ

あぁ、そうだ

そうだとも

僕は世界を”欲望”に、”色欲”に染め上げなければいけない

あぁ、やらなければ

染めようこの世界を”僕色”に


◇◇◇


リアナの膝が床についたまま、僕は彼女を見下ろしていた。

拒絶も祈りも消えた。

残っているのは、理解したくないのに理解してしまった感情――

抗えない欲望。


「立ちなさい、リアナ。魔王の花嫁にふさわしい姿を見せろ」


少女は震える手で立ち上がる。

まだ聖衣だったころの名残が残る赤い衣は肩から滑り落ち、白い肌が露わになる。

彼女は慌てて押さえようとするが、僕が指を一度鳴らすだけで、布は彼女の手から逃げるように落ちていく。


「そんな……っ、わたし……恥ずかしい……」


「恥は不要だ。欲望に仕える者の感情は快楽と献身だけだ」


リアナはその言葉に抗えない。

顔を伏せたまま、肩が震える。

だが、逃げようとはしない。


僕はゆっくりと距離を詰めた。

吐息が触れるほど近い距離。

リアナは呼吸すら忘れ、胸が高鳴る音だけが礼拝室に響く。


「や、め……なきゃいけないのに……近づかないで……」


「本当に嫌なら、一歩下がってみろ」


言われた瞬間、リアナの足は固まった。

下がれない。

恐怖でも羞恥でもなく――願ってしまっているから。


僕は少女の腰に手を添えた。

リアナの身体が大きく跳ね上がり、息を飲む。


「触れられただけで…どうして…こんな…」


「それがおまえの本質だ。快楽に支配される女だ」


少女の喉からかすかな声が漏れる。

噛み殺した声。

知られたくない声。

だが止められない。


僕は首筋にかすかに触れるだけの口づけを落とした。

触れたか触れないか、その程度。

しかしリアナは全身を震わせた。


「だめっ……だめなのに……身体が、勝手に……」


「勝手じゃない。望んでいるからだ」


少女の手が僕の衣に縋りつく。

抗うためではない。

支えがなければ崩れてしまうから。


白い喉が上下し、荒い呼吸が僕の胸を濡らす。


「わたし……魔王さまに、堕とされてる……」


「違う。おまえは堕ちたくてたまらないだけだ」


リアナの瞳が涙に濡れたまま僕を見上げる。

羞恥と、依存と、悦びが混じった瞳。

人が最も壊れやすい、そして最も美しい瞬間。


僕は少女の背中に手を回し、言葉を与える。


「名を呼べ。僕を欲望と共に刻め」


リアナは唇を震わせる。

抵抗の最後の欠片が揺れて、砕ける。


「……ま、魔王さま……っ」


その瞬間、黒い魔力が少女を包みこむ。

衣の残りがほどけ、赤い魔王の花嫁の衣が形をつくる。

胸元は大胆に開き、肌の露出は多く、動けば擦れるように密着する。


自ら望んでいないのに、望んだような衣。

羞恥と快楽を両方刻みつける装い。


リアナは両手を胸の前で重ね、震える声で告げる。


「……わたし、魔王さまにだけ見られたい……魔王さまにだけ……求められたい……」


その言葉に僕は微笑んだ。


「よく言えた。――おまえはもう完全に僕のものだ、リアナ」


少女の身体は緩く震えながらも、嬉しさを隠しきれない笑みを浮かべていた。

恥辱と幸福の境界で震える――堕落の象徴。


礼拝室の静寂の中、リアナは誓うように囁く。


「どうか……この身を、壊れるまで……魔王さまのために使ってください……」


堕落の儀は終わり、魔王の花嫁が誕生した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ