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ど〇きつね

おじいさんのありがた~い おはなし。

というわけで、よひょうは、とりあえず、様々なものを助けてみることにしたそうな。


 まず、足元のアリを踏むのをやめたそうな。

 すると、その夜、玄関のすきまからアリの行列が、ぞろぞろと入ってきたそうな。

 そして、よひょうの寝ているふとんの中に……。

 よひょうは、虫は、やめようと思ったそうな。


 次の日、よひょうは魚屋で、マグロの刺身を買ったそうな。

 そして、何を思ったか、よひょうはマグロの刺身を海に逃がしてやることにしたそうな。 

 するとその夜、玄関のすきまからたくさんのカニが、入ってきて、よひょうの髪の毛をきれいに整え、ヒゲを剃っていったそうな。

 マグロの刺身は、カニのえさになっておったんだそうな。


 また次の日、雪が降っていたので、よひょうは持っていた笠とてぬぐいをお地蔵さんたちにかけてあげたそうな。

 するとその夜、お地蔵さんたちがやってきて、口々に、

「わしが、お嫁さんになってやってもいいんだからね。」

……よひょうは、ていねいにお断わりしたそうな。


 またまた次の日、よひょうは一匹のキツネをみかけたそうな。

「あれは母さんが死ぬ前に食べたがっていたウナギを逃がした、いたずらもののごんぎつねだ………。」

 いや、話が違うから……。


 よひょうは「〇いきつね」を買うのをやめて、「きつねど〇べえ」を買って帰ったそうな。


 するとその夜、とんとんと玄関をたたく音がしたそうな。

 玄関の戸を開けると、キツネ耳と、キツネ手袋、キツネしっぽをつけた「ど〇きつね」のコスプレをした4人の若い女の子たちが……。


 遊び人の金さんに見せてもらった「ぐらびああいどる」みたいだったそうな。

 よひょうは、やっと当たりをひいたと大喜びしたそうな。

 もし「〇いきつね」を買っていたら、今ごろはあの人が……。


 女の子たちは

「わたしたち、ど〇きつねで~す。」    

「本日はお買い上げ、ありがとうございました。」

「これで、夕ご飯に揚げが……」

「余計なことは言わないの。」

「お買い上げのお礼に、今夜はわたしたちが……。」


 よひょうは思わずどきどきとして、前かがみになった。




 女の子たちは、きつねダンスを踊って帰っていきましたとさ。




【ごきょうくん】

おじいさんとのやくそくだよ。

まほうをつかえることを よひょうはわすれているよね。


シリーズ化作業中です。表記を改変しています。

この子たち意外と登場早かったんだね。

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