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第4話 では「離」とは如何なことか
これに関しては、そう難しいことではない。「守」「破」が示された以上、そこから「離れる」ことは最早読者諸氏には難しいことでもあるまい。
国語便覧に示された品詞分解を「守った」後、私が例文として「破調」したものを示した。それを踏まえた上で、どちらも納得いく、納得いかないに拘わらず「自分としてはこのように書きたい」と思って貰えたとすれば、それは既に私の例示を「離」れている。
つまり、そう思って貰えているならば「やがて」と言うまでもなく既に離れているのだ。そうでなくとも、「どれも納得がいかないから、別の表現を使いたい」と思って貰えるならば、それは「離」れる契機となるだろうと思っている。
できれば多くの書き手が最早離れるに至っていて欲しいし、そうでなくとも個々別の疑問には応じたく思う。
文字数としては読み応えはなかっただろうと思うが、文を書く上での参考になればよいと思っている。
以上、乱文乱筆にてこの章を終いにすることとする。以降についてはまた考えることとしよう。