い
「すげぇっ!!めっちゃ上手いじゃねぇか!!!」
「ま、まあな。」
俺は今、音ゲーをしている。
ゲームセンターに置いてある、上から落ちてくるノーツをミートラインと重なるタイミングでパネルに触れるタイプの奴だ。
そして後ろには恐らく悪魔の女の子(俺よりずっとでかい)が居て、俺がプレイ中の時は静かに………そして曲が終わった途端に凄い凄いと騒ぎ始める。
ああ、ちなみに今は『登校中』だ。
時刻は9時を過ぎている……しかし、学校に向かうどころか連絡もせずゲームセンターだ。
「行く途中にマッケ(バーガーショップの事だ)に寄ろうよ。魔界には無かったんだよねー、ハンバーガーって。」
「そ、そだねー(棒)。」
俺は次の曲を選曲しながら、昨日確認した学校の詳細について思い出す。
確か9時から新入生の歓迎式(入学式)があったはずだ。
今更焦ろうと遅刻は確定だ………それならもう急ぐ事必要は無いだろう。
だが、それにしてもこの彼女の落ち着きは一体なんなんだ??
学校に遅れますの連絡をする様子も無いし、さり気なく聞いてみるとバッチリ俺と同じ獄界科の生徒だ...