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閑話 人物紹介①

人物紹介、長くなったので分割。



 アラン・レインメーカー


 本作主人公。

 銀の髪に銀の目、髪は長くもなく短くもなく。

 比較的高身長でスタイルが良く、ルックスも上々で、実は女性使用人からの人気は高い。


 攻略対象なだけはある……が、異彩を放つ公爵家の面々やフリーダムな王族に振り回された結果、原作と全く違う人格が形成されている。

 ワイルドなお兄様キャラなど、最早見る影もない。

 


 伯爵家に生まれるが、物心ついた頃には両親が他界。跡を継ぐには幼すぎること、縁戚で後見人がいないことから家は断絶となった。

 社交界では謀殺の疑いがかけられたが、真相は不明のまま捜査が打ち切られる。


 家の管理を条件に住むことを許されていたが、使用人がいない中でアラン少年が一人で管理などできるはずもなく、敷地は荒れ放題になっている。

 門から屋敷にかけての道と、裏庭の畑回りだけは、しっかりと整備されているが。近所の子どもたちからは幽霊屋敷扱いを受けるほどの荒れ具合となっていた。



 日銭稼ぎにあちこち出入りしているうちにスラムの顔役と知り合い、(多少汚い)生き抜くための知恵や、(多少荒っぽい)世渡りの術を学ぶ。


 問題を起こすんじゃねーぞお嬢様と思っている割りに、生い立ち、スラムの教育方針、使用人としての教育方針、お嬢様に感化されたなどの様々な要因が混ざり合った結果、彼自身も相当の問題児になっている。

 今ではすっかり世紀末式世渡り術、特に交渉術の使い手になった。


 原作では当然公爵家に雇用されていない。スラムで力を蓄えて、貴族への復帰や裏社会での勢力拡大を目論む野心家といった位置づけだった。……とはいえ、今のアランは野心より保身である。


 原作では複数のバッドendが用意されているが、結末は今後の彼の行動次第。



「念のために農業の指南書を取り寄せたわ!」

「小麦農家は嫌か? 小麦農家はどうしても嫌か? 小麦農家はいいぞぉ……」

「うるせぇ!」





 リーゼロッテ・フォン・カトリーヌ・クライン


 公爵家のお嬢様。容姿端麗眉目秀麗、花が恥じらい月が隠れるレベルの美貌を持っているが、本人の夢は最強の格闘家。

 将来の夢。今、一番熱いのはプロレスラー。次点で空手家、三位は総合格闘家。


 入院していた病院のベッドでプレイしていた、乙女ゲームを基に作られた世界へと転生する。

 ……が。前世の終わりは乙女ゲームより、たまたま中継を目にした格闘技に熱中し、格闘技にどっぷりとハマっていた。

 格闘家になれなかった無念から乙女ゲーム風の世界へ転生を果たすという破天荒ぶりに、神ですら頭を抱える始末。


 原作の登場人物だけあって、器用に色々こなすが。人生の大半をトレーニングに捧げており、ほとんどの才能が無駄になっているのが現状。


 リーゼロッテの体は最初こそ貧弱だったものの、「原作」で体力を800台まで乗せるポテンシャルは伊達ではなく、鍛えれば鍛えるだけ、ぐんぐん能力値が伸びている。

 最近ではアランの魔法特訓を始めとした、体力以外の項目にも目を向け始めており、才能が開花する日は近いのかもしれない。


 実際のところ、最近ではエールハルトに惹かれつつある。ヒロインが彼を狙ってきたら、全力で撃退する用意はできている。

 最近はタイガードライバーの練習に熱心。下半身の強化は永遠のテーマ。



「毎日トレーニングばかりで、飽きないのか?」

「毎日違う部位を鍛えた方が、効率がいいのよ! それに筋トレは国民の義務だわ!」

「こいつが王妃になったら、本当に義務にしたりして。……はは、いやいや、流石にそれはないか」






 エールハルト・フォン・アル・サファール・アイゼンクラッド


 第一王子にして、「原作」での攻略キャラクターの一人。

 公の場所では私、親しい人と話すときは僕と、一人称を使い分けている。


 金髪青目、線が細めで高身長、白馬が良く似合う美少年。

 ……だったのだが、今では結構体格が良くなっている。白馬よりも軍馬が似合いそうな王子様。


 原作では裏表のある暗黒微笑王子に育つが、お嬢様式のスパルタ訓練を乗り越えた結果、熱血、体育会系、主人公体質などの要素に目覚める。


 虚弱体質のため後継ぎとして不安視されていたが、すくすくと育った。

 別な意味で不安視する声も聞こえてくるようになった……が、それ以上に味方は増えたので、概ねいい方向に成長しているはず。


 騎士団へ通い訓練を重ねるうちに、剣や槍、弓や魔法と一通りのことに高い素質を見せるようになる。

 第三章では「キャラ被り」という試練を与えられるが、どうなるのだろうか。

 彼はどこへ向かっているのだろうか。

 リーゼロッテと並んで、実は人格を矯正しなければいけない候補の筆頭。



 リーゼロッテとの仲は良好だが、次章で自称彼女のライバルが現れる。

 それを知ってか知らずか。今日もリーゼロッテは、トレーニングルームへ通う……。

 原作の展開、知っているんだよなお嬢様!?



「リーゼ! 僕、ようやくベンチプレスで八十キロが上がるようになりました!」

「やったわね! 目指せ大台!」

「これ、王子と公爵家令嬢の会話じゃねぇよな……」





 アルバート・フォン・ジオバンニ・クライン


 娘を溺愛する公爵家の若き当主。娘のためならば、どんな無茶も辞さない。


 社交性はあるが、腹芸は苦手で社交力が低め。

 後に「原作で公爵家が没落するルートでも、彼にもう少し交渉能力があれば回避できた可能性が高い」と知ったアランから、秘密裡に矯正計画が立てられる。


 外見、性質どちらを取ってもリーゼロッテに近いところがあり、この親にしてあの娘ありといったところ。


 基本的には善人で、使用人の失敗も笑って許す。

 教育係を命じられる前のアランからの評価は「聖人君子」だったのだが。今や心の中で「あの野郎!」と叫ばれる始末。頑張れ公爵様。


 学生時代はやんちゃをしており、暴風暴君(ワイルド・ストーム)という(チーム)で番を張っていた。

 裏社会との付き合いはその辺りから始まっており、下手な親戚よりもずっと深く長い関係を続けている。特にスラムの顔役とは昵懇(じっこん)の仲。


 芯の強い女性に弱く、文句を言いつつ喧嘩の傷を手当してくれたキャロラインにはすぐにコロリといったらしい。

 その後は本編で触れたとおり、仲間を率いて彼女を婚約式の会場から攫いに行く。


 学生時代の必殺技は上級魔法風の暴風(ウィンド・ブラスト)であり。

 現在の必殺技は【不敬罪】と、色々な意味で怒らせたら怖い人。




「頼む! うちの娘のために、娘よりも二つか三つ年上で、それでいて分別が付いており、思慮深そうな者で。かつ、リーゼの突発的な行動をフォローできる適応力があり、元貴族ではあるが現在は平民で、没落後にどこの貴族の紐もついていない者。それから真面目で、できれば女性。男性ならばリーゼに手を出しそうになく、俺の家か俺に忠誠を誓えそうなこと。後は見目麗しいとまでは言わずとも整った顔立ちで、上を立てることを忘れず、素行に問題がなく、しかし時には汚い手も辞さないような者が好ましいな、うん。その上で体術の他に魔法も数種類以上使えて、将来的に娘にも仕込んでくれそうな……そんな将来有望そうなスラムの子どもを、推薦してくれないか!?」

「寝ぼけてんじゃねぇぞ、このスカタン! そんな人材が、スラム街にいるわけねぇだろ! ……ん? ああ、そういや――いたな、そんなやつ」





 キャロライン・フォン・カトリーヌ・クライン


 娘を溺愛する公爵夫人。伯爵家の令嬢として育つ。

 貴族としての英才教育を受けてきたのは公爵と同じだが、資質の問題か公爵本人よりも政治力が高く、基本的には常識人でもある。

 予期せぬトラブル(主にリーゼロッテ関係)に弱く、おろおろしている姿も散見される。


 学園卒業を目前にして侯爵家の令息と婚約が決まったが、お披露目の式を公爵と共にエスケープ。

 会場でアルバートが連れてきた仲間たち(スラム街から連れてきたヒャッハーな人々)が大暴れしたこともあり、宮内庁長官を務める某人物と、某侯爵家を敵に回す原因となった。


 薄々ではあるが、リーゼロッテがぶっ飛んだことをしてしまうところは、遺伝ではないかと思い始めている。


 ワイルドな男に弱く、学生時代の公爵と出会いすぐ恋に落ちた。公爵とはきっとこの先もラブラブ。

 心労が募るところも多いが、なんだかんだで愛の結晶であるリーゼロッテを溺愛している。



「奥様! リーゼロッテ様が!」

「何!? 今度は何事!?」

「ランニングの途中で綺麗なお花を見つけたので、奥様にと活けたそうです」


「…………まあ」




連続投稿しようと思ったのですが、分割した後半部分が消えました。(;´・ω・)


なろうの自動バックアップは便利なのですが、加筆した部分が消える事故はこれで三回目です。

何かやり方を考えねばと思う今日この頃。

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― 新着の感想 ―
[一言]  「風の暴風《ウインド・ブラスト》」 風の風はちょっと……単に「暴風」とするか、あるいは「風の暴威」とか「荒ぶる風」とか「疾風怒號」とかいかがでしょ。
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