24/27
24
「戦います」
「戦う! あんなのやっつけれるのか?」
「それはわかりません。ドラゴンと戦ったことなんてありませんし。でもこのままでは、二人とも死んでしまいます。だから戦います」
「……そうだな」
そうこうしているうちに、ドラゴンが目の前までやってきた。
「絶対にそこから動かないでくださいね。それじゃあいきますよ」
「うん、がんばってね」
ミミはニンジンを掲げると「えいっ」と振り下ろした。
すると大きな火の玉がニンジンから飛び出し、ドラゴンめがけて飛んでいった。
火の玉はドラゴンに当たったが、ドラゴンはなんのダメージも受けてないように見えた。
「やっぱりこいつには火は効かないわね。それじゃあこれはどう」
ミミはまたニンジンを掲げた。
しばらくするとバチバチと音をたてる光の玉がそこに現れた。
――前に見たやつだ。
「えいっ」
ミミはニンジンを振り下ろした。




