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眠れん。とにかく眠れん。
なにせ目を開けると、すぐ上にボンキュッボンの肉体を持つ女が無防備で寝転がっている。
布団は蹴り飛ばされたのかミミの横の天井に張り付いていて彼女のぴちぴちの太ももは露わだし、ミミの体勢によっては胸の谷間もばっちり見えるのだ。
――いかん、いかん。
無理やり目を閉じた。
朝になった。
ほとんど寝ていないが、授業は受けないといけない。
ベッドに転がったまま横を見ると、ミミが座って俺を見ていた。
テーブルには朝食が用意されている。
「おはようございます。朝ごはんですよ」
昨夜とは違う料理だったが、食べるとやはりうまい。
「うまいね」
「よかった。お口に合って。栄養もたっぷりですよ」とにっこり笑う。くそう、可愛すぎる。
「じゃ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」
部屋を出た俺は、にやけていたに違いない。




