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そんな悪魔の涙は、ウソさ。

作者: 秋葉竹

その夜、泣いたのは、

オレだったのか、

悪魔だったのか?


過ぎ去ってゆく青い時間の果てに

仲間たちの倒れゆく戦いがあった。


誰を信用していいのかわからない

嘘っぱちの恋愛ごっこがあった。


冗談まじりに好きと言っていいと

間違った告白がクラスで流行るから


誰も、誰のことも信じられなくなって

海の底の静けさが漂う教室。


過ぎ去ってゆく青い時間の果てに

仲間たちの倒れゆく戦いがあった。


遠い街の風景が、心に染み入る

オレンジ色の暖かい灯火だったから


彼女は、彼女の生まれ育った小さな町に

最初の希望を置き忘れている、すでに。


冗談のように神も仏もないというのは

誰もがそれを置き忘れたという話なのか。


過ぎ去ってゆく青い時間の果てに

仲間たちの倒れゆく戦いがあった。


この世の理不尽を語る声が聞こえる。

あの世の極楽を信じる馬鹿が眠る。


夜の街に悲しみの歌を歌うシンガーの

ギターケースに今夜ジャリ銭がはじける。


過ぎゆく空の電車の冷たい鉄の重さが

飛び交う百百舌鳥の眼に1日の疲れを浴びせる。


過ぎ去ってゆく青い時間の果てに

仲間たちの倒れゆく戦いがあった。


その夜、流した涙は、

オレのものなのか、

悪魔のものなのか?


オレ自身には、わからない。

わかる意味もない。


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