閑話休題_直哉くんの千夜一夜物語(耳刻印編)
何時もの夜。今日も今日とて三人でベッドの上で一糸まとわぬ姿でゴロゴロしてる。セシリアは疲れたのか先に気持ちよさそうに寝ていて、ジルと二人だけでゆっくり話すのも久々な気がする。
「ねえ、ジル。今更聞くのもなんだけどさ、紋章刻印されて本当に良かったの」正直に言えばずっと気になっていた。あの時は、彼女の命がかかっていて特殊な状況だったけど、
本当に彼女はこれでよかったのか、どうしても考えてしまう。
「は?」今さっきまで気持ちよさそうにゴロゴロしてたジルが真顔になってる。
「いや、ジルにさ紋章刻印した時って正直に言えば緊急事態だったのも有って、ジルに選択肢なんて事実上無いようなものって、やめーや」話してたら急にジルに抱きしめらる。何時も通り滑らかな白い肌は本当に気持ちがいい。
「馬鹿ね、何を今さらそんな事言ってるのよ。貴方の事は本当に大好きだし、そんな人から消えない紋章を体に刻印されるなんて最高に決まってるでしょ」僕の頭を撫でながら、優しく子供をあやすようにジルが僕に語りかける。「ねえ、本当に気にしないでね。私は自分で選んで貴方の紋章を貰ったんだから」
「そっか、ごめんね変な事聞いちゃって」本当によかった。彼女に紋章を刻印した時からずっと気になっていた疑念がやっと晴れた気がする。ジルが何か考え事してるのか、僕を抱きしめてる腕の力が抜けてたので、彼女から抜け出す。
「ねえ直哉。私に紋章刻印したのちょっとだけ後悔してたのよね」彼女が僕の手を掴んで、胸の紋章に重ねる。大きくて柔らかいのに少しハリが有って形の綺麗な胸。そこに傷が有ったからとは言え、紋章を刻印してしまったから、彼女の服装の関係で常に紋章が丸見えに。ジルに最初恥ずかしいなら隠してもって言ったら「馬鹿ね、私が直哉のものだって周りに見せつけてるのよ」って、何か嬉しいやら恥ずかしいやら。
「じゃあ私も直哉に刻印してあげるから、それでおあいこって事にしない?」ジルが僕の耳元で信じられない提案をしてくる。ジルが僕に刻印だって。彼女に九尾の狐の能力?いやそんなはず無いし、それとも紋章刻印した人から逆に何か出来るとか?
「ジルにそんな能力有ったっけ?」
「そうね大好きな人にだけ出来る私だけの特別な力よ。はい直哉、左腕だけ万歳して」僕は言われるままに左腕だけ万歳をする。「失礼するわね」僕が横を向くとちょうど同じ位置に彼女の顔が来る所に寝そべったかと思うと、そのまま僕の体の下に右腕を差し込こみ反対側の脇を掴まれて彼女の方に引き寄せらる。
「ほら直哉、左足をここに入れてちょうだい」ジルが右足を少しだけ上げてるので、自分の左足をそこに差し込む。僕の左足の太ももが彼女の太ももの上を通った瞬間に上げていた右足が降りてきて僕の太ももが彼女のむっちりした太ももにサンドされる。「よく出来ました。最後に腕を下ろしましょうねー」言われたとおりに下ろそうとすると、ジルが少し頭を上げるのでそのまま下ろして彼女の肩を僕の脇で挟む形に。結果として余計に僕の体が彼女の胸に沈み込んでいく。
「えーと、これはどう言う事かな」彼女が僕の体をがっちりと挟んで逃さないようにしてるし、僕も脇で彼女の肩を挟んでるから、どうやっても僕は逃げられない。
「直哉はこういったのは好きかしら?」その瞬間左耳の内側に彼女の舌が穴の上の方の軟骨を舌先でゆっくりと舐め、そのまま穴の方に溝に沿って暖かくて柔らかい舌がゆっくりと耳の中を這いずり回る。
「ひぁあああ。ジルいきなり何するの」耳掃除が気持ちいいなら、耳の中を柔らかい舌で舐められるなんて気持ちいいに決まってる。
「ふふ、直哉は耳舐められるの嫌い?」ジルが耳元でゆっくりと囁く。一言一言彼女の唾液で濡れた耳を伝って脳にじんわりと甘い言葉が染み渡る。
「好きとか嫌いとかじゃ無くてね、何で耳を急に舐めたのって聞いてるの」
「じゃあまずは、お耳を舐められるのが好きか嫌いか分かるまで舐めてあげるわね」そう言うと、今度はジルの舌が耳たぶの方から、舌の全体を使って上の方に向かってゆーっくりと這いずっていく。それを何回も何回も繰り返され、耳は彼女のヨダレまみれになり、いやらしい音が鼓膜を犯し、僕が逃げようとしても体は固定されてるし、舐められゾクゾクすると腕に力が入ってしまい彼女の体をよりいっそう自分の体に密着させてしまう。
「舐めるたびに貴方の体がビクッとして可愛いわね。ねえ、直哉はお耳舐められるの好き?」ずるい、わかってるくせに。
「ねーえ、直哉のお口から聞きたいの。ほら、お姉さんにお耳を舐められた感想を教えて頂戴」ジルの尻尾が僕のお腹を焦らすように撫でてくる。ただでさえ耳を舐められてギリギリなのに、ふわふわの尻尾で素肌を撫でられたら我慢なんて出来るわけない。
「気持ちいい、ジルに耳舐められると気持ちいいから尻尾やめてー」観念して彼女に耳を舐められるのが気持ちいいと白状すると、尻尾も元の位置に戻り、気持ちよさでどうにかなってしまうのだけは避けられた。
「さて、直哉の新しい性癖が判明した所で本題に移りましょうか」判明と言うより開発に近いぞあれ。
「ねえ、直哉の耳たぶを私に頂戴」
「は?え、なに、食べるの?」
「ぷ、あははは。馬鹿ね直哉に痛い事なんてしないわよ。そうね、私が舐めて無い方の耳たぶ触ってみて」言われるままに、舐められてない方の耳の耳たぶを触る「触ってみた感想は?」
「えーと、柔らかいよ」
「そうね、とても柔らかくて気持ちいいわね。他には何か無いかしら?」
「うーん、そう言われてもな。特にこれと言った事は」正直何も思いつかない。
「しょうがないわね。ねえ、耳たぶって産毛生えてない?」なるほど。言われてみれば少し毛を触ってる感じは確かにする。
「貴方の耳たぶをねこうやってね」そう言うとさっきまで舐められていたみみたぶをジルがしゃぶりだす。耳たぶが柔らかい唇ではむはむされつつ、根本まで食べられると、今度は彼女の口の中で耳たぶがゆっくりと舐め回されしゃぶられていく。
「ふふ、気持ちいいでしょ、直哉はお耳舐められるの大好きですもんね。ほーら直哉のお耳を悪い狐さんがたっぷりとしゃぶしゃぶしちゃわよー」
「あ、ジル駄目、やめて」
「だーめ。それでね、こうやってずーっと直哉のお耳を毎日毎日しゃぶってるとね、ちょっとずつ耳たぶの産毛が無くなってくの。そして、直哉のお耳がテカテカしてきて、普通の人は見ても正直気づく事なんて稀。気づいたとしても何で耳たぶの産毛が一切無くて、テカってるかなんて分からない、これがね私が直哉に刻印する紋章なの。ふふふふふふふふふふふふ、直哉の体に消え無い跡を残して、お耳に私のよだれをたーーーっぷりと染み込ませて、直哉は常に耳に染み込んだ私の香りを嗅ぐ事になるの。それでそれで直哉の新しい性感帯を私が開発もしてああああああ、たまらない、私が直哉の心と体に爪痕を残すのなんて体が滾って仕方ない!!!!!」ジルのセリフが後半になるにつれてどんどん興奮が強くなって行き、腕の力が強くなりぎゅっと柔らかい体を押し付けられる。「さあ直哉、たーっぷりとお耳しゃぶしゃぶ刻印してあげますね」
「あ、駄目、やめて、もう無理、これ以上本当に無理耐えられない」
「あらあらあらあらあら、直哉さん何が駄目なんですか」唐突に背中の方から声がする。さっきまで眠っていたセシリアが少し座った目でこっちをじーっと見つめている。
「あらセシリア起きていたの」
「ええ、どこぞの雌狐の戯言はどうでも良いんですが、直哉さんの喘ぎ声をこんな側で聞かされて起きないはずが無いじゃないですか」セシリアがご馳走を食べてる時のように嬉しそうに笑ってる。「さてさてさて、では直哉さん失礼しますね」そう言うとセシリアがジルと同じように僕が顔を横に向けるたら同じ位置に来るように寝そべり、自分の肩を僕の右腋に差し込み、左腕を僕の体の下に入れてガッチリと胴体をホールドし、唯一自由だった右足もセシリアの褐色のすべすべムチムチした太ももに挟まれ、体が完全に動けないように固定されてしまう。
「セシリアさん、これはどう言う事かな」
「ええ、右耳のみみたぶがまだ空いてるようでしたので」さも、当然と言わんばかりにセシリアが嬉しそうに僕の右耳を舐め始める。
「ふう、まあ仕方ないわね。そっちの耳たぶはセシリアにあげるわ」おう、俺の体を勝手にやりとりやめーや。
「じゃあ直哉、改めて刻印作業始めましょうね」ジルが左耳の耳たぶをしゃぶしゃぶして行く。
「直哉さん、止めてほしい時は右足上げて下さいね」こいつ僕の右足をがっちりと太ももで挟んでるのに確信犯だ。僕は二人に耳たぶをしゃぶられ続け悶ながら途中で体力も尽きて気絶するように眠りについた
「ふふ、これからもずーっと私が面倒見てあげるから直哉覚悟してちょうだいね」
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そんなわけで、ジルがメインのお話でした。
ただ脱いで犯ればエロいと思うなよ!!耳を舐めるだけだってエロいんだい!!