町長の手記
先ずは、僕の話をしようと思う。
前提として僕は転生者だ。
ん?よくあるだろう?
死んだら生き返ってたぁ~、とか
死んだらよくわからない場所にいた~、とか?
え!?無い?
…あー、うん、現実ではないよね?
だって創作物のなかの話だもの。
けっこう、王道だったと思うんだけど…
まぁ、それはいいや。
とりあえず、僕は転生したんだよ。
で、転生して赤ん坊の体にまで若返ってしまっていたんだ。
若返ってしまった所までは良いんだ、
でもね…
僕としては町外れの道端に置かれている籠の中に転生したくはなかった。
ああ、思えばそれが災難の始まりだったんだ。
それから拾われて話せば長いから省略するけど何だかんだあって、
町長になりました。
…まぁ、成り行きだね?
初めの頃は、水道の整備すら整っていないどころか、井戸すらなかった、井戸の作り方知ってたからよかったけど…
しかし、折角、造った井戸水という水源を何処かのばか野郎が毒を流し入れたのか(この時僕のせいにされた)汚染されて当分飲めないという事件があり水不足に陥っていたし、
町中で盗賊が暴れていて治安が底辺だったりしたし…
その年は、蒸発した水蒸気を集める簡易的な貯水方法を説いたりしてのりきった。
因みに畑の野菜はこれでなんとかなったらしい。
盗賊の方は僕自ら盗賊のアジトに乗り込み鎮圧した。
何でも、盗賊の一番偉い奴が病気だったらしい。
そのときは健康診断擬きを実施して、
肥満やら野菜不足という原因は分かったが…この詳細は面倒だからいいや。
しかし、何で僕が野郎の介護なんてしなくてはならなかったんだろうか?
あ!町長だからですね?わかりたくありませんでした。(泣)
なんだか愚痴ばかりになってしまったなあ、反省点だね。
まぁ、大体の治安が維持できるようになったしね、
僕の心にゆとりが出来たんだと思う。
コンコンッ
おや、誰か来たようだ。
…書く必要なし、言う必要なしの言語だな、これ。
まぁ、今日はここまでにしておこう。
相手を待たせるのもよくないだろうしね?
僕は最後にそう手帳にそう書くと
そっと、それを閉じた。