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 「ふっぅぅぅうぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!!」


 ――突然の意味不明な奇声。クラス中が声の主の方を振り向くと、そこには……。

 「――た……高ッッ!!」

 そう。クソメガネでありサルであり、俺の()まわしき悪友、小島 高利の姿があった。

 高利は興奮(こうふん)しきっているのか、なぜか机の上に上がり、胸を、ドンドンドンッ! と叩き、ドラミングをし始めた。

 もう、こうなった〝ヤツ〟は誰にも止められない。それが分かっていながら、俺は必死に高利に呼びかけた。

 「や、やめろ高!! 二人ともまだ転校してきたばっかりなんだぞ!? こんなとこで問題起こして登校拒否でもされたらどうする気だ!?」

 「ふぅぅぅぅぅうぉぉぉぉぉぉぉうっ!!! うおぅ! うおぅ! うおぉぅ!!」

 ――だ、ダメだ!! まるで聞いちゃいない! あれじゃあまるで野生の猿だ!!

 ガタン! 急いで立ち上がり、俺は高利の下へ走る。

 しかし……!!


 「――てめーらの〝パンツ〟はぁぁっ!! なぁに色だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


 ――〝一手〟、遅かった。

 俺が手を伸ばしたその一手先。高利はすでに机からジャンプし、愛ちゃんと明ちゃん目がけてダイヴしてしまっていたのだ。

 しまったぁぁっ!!!

 思ってすぐに俺は声を上げる。

 「やばいっ! 逃げろ、〝高〟ッッッ!!!!!!」

 ――えっ!? あれ!? 俺、今……逃げろ、〝高〟って……何で、〝高〟なんだ? 襲われようとしているのは愛ちゃんと明ちゃんなのに……!!???

 ――その答えは、刹那、分かることになった。





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