おまけ #4
亮は憶えていませんが、このおまけの料理は、3-11、12、4-2、3(改)に出てきます。
……一応。
おまけ ウチゴハン#4,オムレット・サンプル。
――すでに本編を読んでいただいた方にはもうお分かりだろう。
そう! このコーナーは、本編に出てきた我が家のウチゴハンを、実際に作れるよう、より詳しく解説するコーナーである!
さて、ではさっそく始めていきたいと思うが、今回のお題は、タイトルに偽りなし!
オムレット・サンプル
――である。
思い出していただこう! 本編の、結の「りょ、亮に、私の作った〝料理〟を食べてほしいの……!」を!!
その時の俺の気分を、この料理を作って自身の身体で味わってみてくれたまえ!
――では、まず材料ではあるが、以下のとおりだ。
オムレット・サンプル1個分
卵 2個
生クリーム 少々
塩コショウ 少々
――では実際に作っていこう!
1、全部混ぜる。
2、フライパンの手前を持ち上げ、弱火で前半分に1を流し込み、半熟になるまでかき混ぜる。
3、2が半熟になったらそのまま5秒ほど待ち、フライパンを持っている方の手首を軽く叩き、その反動でラグビーボール型になるように丸め、また5秒ほど焼き、同じ方法でひっくり返す。
4、3を強火で4~5秒焼き、焼き色をつけたら完成!
――ちなみにポイントだが……ん? あれ???
……。
…………いや、待てよ? 本編本編とは言ってはいるが、そもそもこの料理ってまだ本編では〝一度も作ったことがない〟んじゃ……???
いや、だってほら? 何でか分からないけど、俺の愛する結がせっかく作ってくれるって言ってたのに、俺ってばなぜか〝寝て〟しまっていたわけだし…………。
――あれ? でも何でだ? 俺ははっきりと、結の手料理を〝食べた〟と言い切ることができるぞ? そんなわけはないのに……。
……これって、〝デジャヴ〟???
………………って!! そんなこと考えている場合じゃないだろ、俺ッッ!! 今は大事なおまけの時間じゃないか!!
――えーと、ポイントは何といっても3の手首を叩く時の力加減で、弱ければひっくり返らず、逆に強いと吹っ飛んでいくぞ! 十分に注意しよう!
また、火からなるべく離さず、一気に焼き上げるのがコツだ!
あと、調理師の卵たちでさえ、何度も吹っ飛ばして残飯にするような料理だから、失敗しても諦めずにがんばってくれ!!
――以上、ウチゴハンでした!!
……さて、デジャヴなんていっつもあるようなことだし、気にせず結にオムレットを作ってもらいに行こうかな~♪
「――亮さまお待ちください!!」
「――早まらないでください、亮さま!!」
「――リョウさま待ってー!! です!!」
「――リョウちゃんすとーぷっっ!!」
……ん? あいつらは……?????
おまけ ウチゴハン#4,オムレット・サンプル。 終わり。




