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#3,悪戦苦闘。 3-1改
「……………………」
……もう、何も言わなくてもお分かりだろう。
ここは、そう俺の、倉田 亮のデフォルトであり、リスボーンポイントでもある保健室だ。
――今日は、何をして殺られたのか? そんなことは、もはやどうでもよかった。
ただ、俺はいつになったらこの狂気の連鎖から抜け出し、誰も死ぬことのない世界へとたどり着くことができるのだろう? ……と、いつも考えている。
……いい加減、そろそろ本当に、結が鉈とか装備し始めたらどうしよう? なんて、少しだけ、心配になった。
…………あれ?
と、気づく。
……目の奥が、何だかものすごく〝熱かった〟のだ。
俺は思わずそれに触れてみると、なぜか、指先が〝濡れて〟いた。
――ああ、そっか。と続いて気づく。
俺……〝泣いて〟んだ………………。




