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続くかも知れない短編集

共に在る明日を

作者: 笠倉とあ

 時代は江戸時代の初期くらい。

 純粋なBLではありませんが、登場人物は両方♂です。念のため。

 その人間は、いつも同じ時間に同じ場所を同じように通っていた。

 妖は、その光景をいつも陰からこっそり見ていた。




※※※




 それはよく晴れた満月の夜。余人の居ない静かな河原、澄んだ水音がさやさやと鳴る。白々輝く月下の闇に、一人の妖が隠れていた。

 夜の闇でなら子供と見間違えられそうな、小さな黒い影だ。木々の影に身を潜め、時々そっと道を透かし見る。


 ――もうすぐ、あのヒトが通る時間だ。


 言葉一つ交わしたことのないその人のことを思い浮かべ、ひっそりとその時を待ちながら、妖はきょろりと大きな目を凝らす。

 遠くから聞こえてきた足音に視線を送れば、待っていた人の姿が見えた。

 それは、黒い羽織を着た痩身の人間だった。

 元服から然程も経っていないのだろう、幼さの目立つ顔立ちをしている。後頭部で無造作に縛った髪は珍しい茶色がかったもので、人間の優しい面差しの上に穏やかな陰影を作っていた。

 腰に差した大小の刀は、小柄な体躯にひどく不釣り合いだ。けれど所作は一々危なげなく、その扱いに対する十分な慣れが窺えた。


 ――嗚呼、今夜も会えた。


 じいっとその姿を目で追いながら、いつも通り、前を通り過ぎていくのを待つ。

 けれどいつもと違うのは、人間が立ち止まったことだった。身を潜める木の前で足を止め、自分の方を振り向いてくる。

 ぴゃ、と小さく肩を跳ねさせた妖に、目を合わせた人間はにこりと笑った。


「――初めまして」


 そっとその場にしゃがみ込み、人間は優しくそう言った。初めて耳にする澄んだ声に、妖はぱちくりと瞬きをする。


「いつも俺のことを、どこからか見ていたでしょう。こうして、正面からお前の顔を見せてもらうのは初めてだね」


 ――木陰に隠れた小さな妖は、人間よりももっと小柄な、子供のような姿をしていた。

 整えることを知らない髪の毛は艶のない黒。ざんばらに伸びた前髪の下でぱちりと開いた一対の瞳は、底が見えないほどに深く、しかしどこか赤子のように無垢だった。

 申し訳程度に身を覆うのは、あちこちほつれた墨色の衣だ。小さな角と牙、縦に裂けた瞳孔が、それがヒトではないことを物語っていた。


 きっと生まれて初めて目にしただろう人ならざるものの姿に、しかし人間は動揺の気配を微塵も見せず、仄かに微笑すら刷いている。

 僅かに背を曲げ佇んでいた妖は、人間の言葉に目を瞬かせた。

 いつも人間を見ていたことに、気付かれていたとは思わなかった。

 遠くで見ているだけでは我慢できなくなって、そろそろと距離を縮めていた自分に、笑みを向けてくれるとは思わなかった。


「     、」

 

 人間を見つめながら妖が口を開き、しかし何も告げぬままに閉じる。人間が首を傾げたが、何か言いたげな妖の様子に、やがて小さく首を傾げた。

 

「……口がきけないの?」


 問うと、妖はことりと頷いた。


「そう」


 呟き、するりと伸びた人間の手が妖の顔に触れる。妖はぴくりと震えたが、抵抗することはなく己の髪を撫でる手を受け入れた。

 細い、白い指だった。心地良さげに目を細める妖に、人間もまた小さく笑む。


 ――ふと、遠くから誰かの声が聞こえた。

 ひとうさま、ひとうさま、と呼ぶ声に、人間が小さく、ゆますけさん、と呟く。

 己の居場所を知らせようとしてか声を上げかけた人間が、思い直したように口を閉じ、代わりに顔を上げて声の方を確かめてからまた視線を戻した時、そこに妖はいなかった。

 細く長い指の先に微かに残る温もりを、人間はほんの少し口元を綻ばせ、ゆるりと握り締めた。





 それから、人間は毎夜その場所で足を止めるようになった。

 木々の間に佇んで、徒に視線を配ることなくただ時を待つ。妖は、いつもほんの少しだけ間を置いて、人間の前に現れた。

 慎重に自分との距離を測っているような妖の姿を見つけるたび、人間は笑顔を向け、優しく優しく頭を撫でた。妖はそれを避けるでもなく、目を細めてされるがままにしていた。


 人間は時折、小さな包みを持ってきた。それは菓子であったり流行りの玩具であったりしたが、使い道を知らない妖はいつも不思議そうに匂いを嗅いでから、壊れ物を扱うようにそっと手に取るのが常だった。

 時には妖が、野山で折り取ってきたような細い木枝や草切れを持ってきた。どこから採ってくるのか分からないが、店屋に持ち込めば高値が付きそうな貴重な薬草よりも、季節外れの花の枝を人間は喜んだ。


 妖はいつも無表情だったが、人間がそれを気にする素振りを見せたことは一度としてなかった。

 人間はいつも楽しそうに笑んでいた。物言わぬ妖の隣に座り、様々な話を語って聞かせることもあったし、揃って膝を抱え、静かに月を眺めていることもあった。


 変わらないことはただ一つ、そこに在る影がいつも二つだということだけだった。

 誰にも言わず、誰にも見られず。大切な宝物を、子供がそっと仕舞い込むように。

 彼らの奇妙な関係に、確たる約束など何一つ無かった。

 それでも、誰も知らない町の一隅で、ただごくごく当たり前のことのように、一人と一匹の逢瀬は続いた。


 長い長い間、それは続けられた。空を巡る月は段々と痩せ細り、消え、また肥り始め、円を描いてまた痩せた。


 七度目に真円の月が昇ったその夜、人間は来なかった。





 人間が河原を訪れなくなってから、更に七度の夜が過ぎ。

 町の外れの一軒家。使用人たちを下がらせて、一人そこに居た人間のもとに、初めて自分から、妖が会いに訪れた。


 月の見えない夜だった。座敷の布団に横たわる人間の傍に、探して探して、ようやくこの場所を見つけ出した妖は、黙って静かに膝をついた。

 ――痩せこけた顔から、病の匂いがした。

 何か言いたげな、けれど何も言えない妖に、人間は穏やかに微笑んで片手を伸ばす。いつものようにざんばら髪を優しく梳くと、妖は丁寧に手をかけて研磨された黒玻璃のような澄み切った瞳で、じっと人間を見下ろした。

 言葉を持たぬ妖は、だからこそ人の心をよく読めた。

 ひっそりと微笑(わら)うその人間の双眸は、ひどく切なそうだった。眉間に細い皺を刻み、哀しいほどに悔いていた。妖を置いていくことを、どうしようもなく嘆いていた。


 ぎゅう、


 それ以外にどうすればいいのか分からぬとでもいうように。

 黙って自分の髪を梳き続ける人間の手を、妖は小さな両手で捕らえるように握り締めた。

 この世でたった一つ自分に触れてくれる優しい手にいつものような温もりがないことが、途轍もない不条理に思えた。

 ――今にも、心が壊れてしまいそうなほど。


「       、」

 

「        、」 


 言葉が出ないことは分かっていた。

 それでも、妖は語りかけた。出ない声で訴えた。


「…………、」


 人間の顔がくしゃりと歪んだ。

 ーー聲無き妖の示す思いを正しく解することのできる人間は、解することができてしまうただ一人の人間は、形の良い眉を寄せ、泣きそうな顔で妖を見た。

 

「――ごめんね」


 掠れた声で、人間が言った。自分の手を握る妖の手を、力の入らない手で握り返す。

 妖は首を横に振った。

 謝って欲しいわけではなかった。責めるつもりなど欠片もなかった。

 そんなことに何の意味もなかった。ただ、繰り返した。


 置いて逝かないで、と。


 独りにしないで、と。


 かつて独りであった妖は、独りでない時を得て、孤独(ひとり)の怖さを知ってしまった。

 だから告げずにはいられない。


 ――置いて逝ってしまうくらいなら、


 ――もう一度自分を独りにしてしまうくらいなら、


 ――――どうかどうか、その言葉を言ってください、と。


 人間の顔がますます歪んだ。堪えかねたように人間の瞳から零れたきらきら光る水滴が、白い頬を音もなく伝わった。枕元に広がる茶色みがかった髪の毛が、滴った水にほんの少し、濡れた。


「ごめん、ね」


 優しい優しい人間は、きっと妖の苦痛を解っていた。

 それでもどうしても、その言葉だけは言えなかった。

 己が一言言えば妖は最上の歓喜を以て受け入れるだろうと知りつつも、懺悔するような顔で、唯々謝罪を繰り返すしかできないままで。


 ――ごめんね、おいていってしまって。


 ――ごめんね、いっしょにしんでといえなくて――。



「       、」



 人間が自分の望む言葉をくれることが決して無いのだと悟った妖は、顔を伏せ、握り締めた人間の手を己の額に触れさせる。

 無表情のまま行われる妖の仕草は、しかしどこか敬虔な祈りのようでもあった。

 涙することすら出来ない妖が、それでも確かにその人間に縋っていることを、一人と一匹は知っていた。

 人間が、もう片方の手でそっと妖の髪に触れた。手にした艶のない髪の一房に口付けて、顔を上げた妖に笑顔を向けた。


「――約束を、しよう」


 人間の笑顔は泣き笑いだった。

 くしゃりと歪んで、瞼を震わせて。

 けれどその表情は、妖の目には綺麗なものに思えた。

 とても、とても――痛みすら覚えるほど、美しいものに思えたのだ。


「忘れないよ」


 咳と疲労に乾いた喉で、人間は言った。


「忘れないよ」


「何度死のうが生まれようが、お前がここに居たことを、俺は決して忘れないよ」


「いつか俺が、再びこの世界に生まれてきたその時は」


「俺がきっと、お前を探し出してみせるよ」


「今と変わらない姿で、お前の前に立ってみせるよ」


「ただ待てなんて言わないよ、辛くてどうしようもなくなったら、眠ったって構わない」


「それでも、俺はきっと、生まれ変わったお前を見つけてみせるから」


「何度でも何度でも生まれ変わって、俺はお前を探し続けるから」


「俺はお前に、一緒に死んでとは言えないけれど」


「でも、いつか、もう一度出会えたその時は――――」



 囁かれたその言葉に、妖は目を見開いた。妖の肩が、ひく、としゃっくりのように震え、妖には持てないはずの涙の雫が、頬を滑って落ちた気がした。

 壊れそうな心を繋ぎ止める手が緩やかに力を失っていくのが、妖にははっきりと感じ取れた。閉ざされていく人間の両の瞳が、最後にありったけの想いを持って妖に笑いかける。


「――だから、お休みなさい、また逢おう。

 愛しているよ、


 俺の愛しい『   』――」




※※※




 ――――ざあっ、と鳴った葉擦れの音に、黒ノ瀬水面(みなも)は足を止めた。


 見上げた頭上には、自由気儘に枝を広げた大きな大きな桜の木。日本国内では珍しくないソメイヨシノが、青空の下、誇らしげに淡紅色の花を咲き乱れさせている。

 風に散らされた花びらが、水面の上へと降り注ぐ。真新しいブレザーにピンク色が散らばるのをじいっと見つめていても、端正な面差しは微動だにしない。長い街路の上に一人で立っていると、何故だか急に、ひどく落ち着かない心地になった。

 

「水面! 何やってんだよ、入学式遅れるぞ!」


 その時、花びらの乗った水面の艶やかな黒髪を、後ろからするりと伸びた白い手が掻き混ぜるようにぐしゃぐしゃ撫でた。緻密にセットされた水面の髪は結果としてやや縺れて、彼は手櫛で髪を整え直しながら、抗議の意味も込めて急いで振り返る。


「ああもう、同い年なんだからいい加減そういうことやめてください、(あかり)君!」 

「えー、いいじゃんか。だってなんか、これが一番しっくり来るんだからさ」


 そこにいた、水面より数か月だけ年上の幼馴染は、素知らぬ顔で嘯いた。

 隣を歩いていたはずの水面が遅れていることに気付いて後戻りしてきたのだろう。幼い頃は己より小柄だった水面を覚えている灯は、とっくに身長差が逆転した今になっても、時々水面を子供のように扱う。


 佐原灯。

 学校指定のブレザーを纏い、ふわふわと柔らかな茶色の髪を持つこの少年は、今日から水面と同じ高校に入学する。


 二人は幼馴染だったにも拘らず、学区が違ったせいで小学校は別々だった。中学校は灯が受験に失敗し、やっぱり別だった。

 そのため、二人が同じ学校に通うのは今回が初めてだ。灯と離れていることに耐えかねた水面が鬼のように指導した末、ようやく入ることの出来た高校だった。


「ほら水面、早く行こうよ。ほんとに入学式始まっちゃうよ」

「と言いますか、開始って何時からだったか覚えてますか、灯君?」

「え、九時じゃなかったっけ?」

「そうですね。では、今何時か分かりますか?」

「……俺腕時計持ってないんだけど……」

「八時五十二分ですよ。あと八分ですね」

「ダメじゃん!? 早く行こうよ何してんの、つか分かってんなら早く言おうよ!?」


 ひいいと叫んで水面の手を掴み、灯が大慌てで駆け出した。「はいはい」と適当に返す水面は、その気になれば灯など余裕でぶっちぎって行ける運動神経の持ち主だが、そうしようとは絶対にしない。

 時々兄貴風を吹かせる灯だが、実はテストの成績にしろ運動にしろ、水面に勝てたためしは一度もなかったりする。徒競争からハンマー投げまで。水面は真面目に練習すれば(と言うか、もしかしたら現時点ですでに)間違いなく国体に行けるレベルだというのに、本人いたって興味がなく、めんどくさいの一言で数多の運動部の誘いを蹴り続けてきたツワモノだった。

 ……ちなみにその行動理由の大部分に、灯と一緒にいる時間がこれ以上減るなんて冗談じゃない、という思考が含まれていることは、本人しか知らない事実である。


 折角高校に入ったけれど、多分今年以降もそうなるだろうなと、水面は予測を立てていた。もしも灯がどこかに入部するのなら勿論自分も後を追って同じ部に入るつもりであるが、ものぐさな彼なら十中八九帰宅部を選択するだろうから。


「灯くーん、もーちょっとスピード上げた方がいいんじゃないですかー?」

「できるかぁぁぁっ! 俺はこれで、精一杯、なんだよぉぉぉぉ!」


 ……まあ、どう転ぶにしても絶対に運動部には入らないだろうが。


 必死で走る灯は既に息も絶え絶えだ。水面との体力差にも、もうへこむ気にもなれない。つーか息も切らさずに平然と話しかけるのマジやめて。

 この速度なら、入学式の行われる高校の体育館まではギリギリで間に合うかどうかだなあ、と灯は思った。幼馴染一人なら多分余裕で間に合うのだろうけれど、だからと言って水面がそれをすることが絶対にないことは分かり切っているから、灯だって遠慮なく水面の手を握ったまま、一蓮托生を決め込ませてもらう。


(僕が抱えて走れば良いだけの話なんですけどねえ)


 自分の少し前を走る灯の首筋を眺めながらそんなことを考える水面だが、真っ赤になって拒否されるのは確実なのでわざわざ提案することはない。


 それに――どうしてだろう。灯の手は、一度握ると放すのがひどく惜しく感じられるから。

 

 

『――――ずっとずっと愛してるよ、俺の愛しい、小さな妖。だからいつか、』

 

 

 ふと、耳元で誰かの声が聞こえた気がした。

 とても懐かしいような、なのに随分と聞き慣れているような、不思議な声だった。

 走りながら咄嗟に振り返っても誰かがいるわけもなく、水面は目を瞬かせる。

 

「水面っ? どうしたんだよ?」

「……いえ、何でも」


 水面の様子に気づいたのか、荒い呼吸に乗せて聞いてくる灯にそう返す。

 ……きっと聞き間違いだろう。水面はそう自分を納得させた。ここには自分と灯しかいない。そのどちらも何も言っていないなら、何か聞こえたとしてもそれは単なる空耳に違いない。


 ――胸に満ちている、この泣きたくなるほど幸せな気持ちも、きっと別の何かと混同しているだけだ。




※※※




 今はもう誰も覚えていない、遠い遠い、昔の話。大きな丸い満月の夜に、一人の人間が一匹の妖に出逢った。

 人間は、声を持たない妖の言葉を解することができた。

 妖は、己の言葉を聞いてくれる、奇妙なその人間に心を寄せた。

 人間と妖は、少しずつ互いへと近寄っていった。

 ある日、人間に名前を問われた妖は戸惑った。人間の問いに返す答えを、妖は持っていなかったから。

 

『お前は、名前がないの?』

 

 人間は首を傾げ、それは困ったねと言った。

 何故目の前の人間が困るのか、妖には分からなかった。そんなものが必要だったことは、今まで一度もなかったのだから。


『だって、それでは俺がお前を呼べないじゃないか。お前は俺の名前を知っているのに、俺はお前の名前を知らないなんて不公平だよ』


 子供みたいに不満そうな表情で眉を寄せ、しばらく考え込んだ人間は、やがてぱっと顔を輝かせた。いつも通り傍に座ったまま無表情の、それでもどこかおろおろしているような雰囲気の妖を、人間はもう一度振り返る。


『なら、俺がお前に名前をあげる』


 嬉しそうに告げた人間を、妖はきょとんと見つめた。

 人間は言った。


『お前に名前がないのなら、俺がお前に名前をあげる。

 これからは、俺がお前の名前を呼ぶよ。何度でも、何度でも、俺がお前の名前を呼ぶよ。

 お前の名前は今日から――』


 そして告げられるその言葉。人間の手で与えられた、己を定義する短い単語。

 妖はそれを、死ぬまで大切に持っていようと決めた。






 かつての昔、小さな永遠を交わした人と妖がいた。

 人は妖に約束をした。妖はその約束を、ずっと覚えていた。


 人は言った。


 ――ずっとずっと愛してるよ、俺の愛しい、小さな妖。


 ――だからいつか、また会おう。


 ――そうして、もう一度出逢えたその時は、



 ――――――どこまでも、一緒に生きよう。



・武士

 藤本灯透(ひとう)→佐原(あかり)


 元、武家の次男。元服からあまり経たずに病死した童顔武士。病弱だったが、穏和な人柄で人望はあった。


 現、一般家庭の一人息子で水面の幼馴染。いまいち頭は良くないが、出来の良過ぎる幼馴染にも嫉妬しないで子犬のように全力で懐く、あっけらかんとした性格の少年。



・妖

 ミナモ→黒ノ瀬水面(みなも)


 元、藤本灯透に名前を貰った、幼い名無しの妖。♂。灯透の死後、自分の生まれた山に帰り、五十年ほどで寿命を迎えてひっそりと死亡。


 現、一般家庭の一人息子で、灯の幼馴染。色々と出来が良過ぎて遠巻きにされることも多い、やや人付き合いが苦手なクール美形。


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