最終話 西宮校とサバゲ部!
とはいったものの別に作戦とかないわ
普通にボッコボコに思うがままやろうぜ?みたいな?
「私は怒ってる…故に本物の突撃銃型で…」
だめだよ、緋弾燐。
それは日本ではアウトなんだよ捕まるからね
「せめて鉛にしなさい、架奈。」
いや、碧?
死んじゃったらアウトだからね?
殺したら、即刑務所だよ
「まぁ、落ち着けって
別に俺がなんかあったわけじゃないし...」
遥太、きれかかってた奴が言っても
なんともならないし 二人の怒りは収まらないからな
「まぁ、一旦落ち着け。
殺したらこっちの罪だからな」
捕まってたまるか
人生薔薇色どころか茨色じゃねぇか
彼女できないままで捕まって冷たい目で見られるような
そんな人生にするくらいなら
今ここで実の妹に手を出してから死ぬわ
お前ら止めれないとこっちも罪に問われるんだから
本当にやめてくれよ
「そうそう柳緋のゆーとーり!
女の子が怖いこと言わないの!」
祐叶...
女の子じゃなくても今の発言達は
ダメだからね
「お兄ちゃん、あのねさっきの人達...ごにょ」
...ん?
え...ぇえええっ!?
「あの人達、海結と前喧嘩で負けた人達?!
しかも、負けた後からファンクラブに入ったドM?!」
ありえない...そんなことが
ていうか、一人でほっつき歩いてたのかよ
お兄ちゃんを頼って欲しいんだよ、寂しいんだから。
「もう、大きい声で言わないでよ...
うん...まぁそうなんだよ。」
もしかしてこれって、闘わなくてもいいですよ
みたいな、サバゲ部の出る幕なんてねぇまま
最終話です♡おち?
え、それ超困るんですけど
ていうか、お前、ファンクラブあったのかよ!
いや、演劇部すごいのはお兄ちゃん知ってますけど
あったのかよ!
「よし...ファンクラブの奴ら全員シバき倒す...」
俺の妹を祭り上げて騒いでんだろう。
コロ●ぞ、青臭いガキ共が
てめぇらの目に触れていい者じゃないんだ
俺の妹は!!
「先輩、そんな不純でどうでもいい理由で戦わないでくれ
私的には普通にもう何をいおうとあいつらを
抹殺してやる以外の選択肢はないんだ。」
緋弾燐さん、こわいよ
なんかマジでキレてるのが喋り方で伝わってくるね
うん、ドス効いてるし普通の喋り方。
「てか、緋弾燐ちゃん珠水希君のこと好きなん?」
........................場が凍りついた。
祐叶は何も知らないとはいえ多分一番言ってはいけない一言だ。遥太と緋弾燐、碧から怒りすら引いた言葉だ。
俺も手に汗握る思いになって凍った。
緋弾燐の頭の中では嫌ってほどに過去が堂々巡りしてる
「...今それは関係ない。」
緋弾燐からでた重々しい一言は
遥太の顔色をより一層重くするものだった
巻き込まれたほかの人間たちにとっては
訳もわからない重い空気にされただけで可哀想である。
海結も何となく察したのだろう、暗いかおだ。
初めて好きになった人と両想いとか浮かれてたんだろうけど
それを不安にさせる言葉。
「...逃げないで、架奈。遥太も...。
私は二人にもう一度昔みたいに笑って欲しいの!
ブレットと、ガンを返して!」
話を聞いた俺には理解ができる。
碧は、もう耐えられないんだろう...
憧れた二人が今や全くもって必要最低限会話しないなど
見ていたってモヤモヤするんだ。
「......俺ら部外者は出るよ。
お前らで話し合えよ、こんなんじゃどうにも浮かばれないだろう。
終わったら電話してくれ。」
まあ俺の家なんだけどね
こんな空気にいるのなんて耐えられないな。
ファミレスにでも行くか。
「いえ、待ってください。柳緋先輩はいてください。」
碧の言葉により他のみんなは祐叶に連れられて
ファミレスへと向かった。
「なぜ、部外者一人残した...」
緋弾燐の言葉
敵視されているのがバリバリに伝わってくる
「話したから、全部知ってるの。」
ピリピリしていて言葉を発することを許されない。
この3人の過去は知っている。
「ていうかもう答え出てるだろ
俺の事は友達として見てる、架奈の答え聞いたし
これ以上どうもなんねぇだろ」
遥太の言葉は刺々しくて
男の泣きそうな時の声だ...多分だけど
俺の勘でしか無いけど遥太はまだ緋弾燐のことを
愛しているんだろう。
「遥太の意見は?」
二人同時にビクッと反応した。
聞かれず終われると思っていたんだろう。
緋弾燐に関しては、聞きたくないんだろう。
「俺は......別になんも思ってねぇよ」
嘘だ、瞳が揺れている。
唇を噛み締めている、
「本音言わなきゃ終わんねぇよ?
俺が言うことじゃないけどさ
碧のことも考えたら?自分の事だけじゃなくて。」
俺に何がわかるってんだ
偉そうとか思われても仕方ねぇわな。
俺でもそう思うような状況だし
でも、二人が碧の表情を見てくれて助かった
多分いろいろ変わっただろうな
面構え?が変わったし
「はぁ...俺はまだ好きだ。
あんな形で終わって納得できるかよ」
...なんかどんどん話それてる気がするんだよなぁ
いや、よかったのか?
これでもいいんだよな?多分
「......私は、もう人に好きっていっていいような...っ...
悪い、手洗いを貸してもらう。」
理由は、戦場だろう...
何となく何かが妨げとなってしまうのはわからなくもない
こいつらに俺と海結の過去話でも話してやったら
なにか変わってくれるだろうか
いや、ちがうものだから無意味だろう...
緋弾燐が戻ってくるのを確認して俺は決心した
「なぁ、俺達の過去の話を聞いてくれ。
本当に短いものだ」
3人は頷いて俺を見る。
「俺が三歳の時、海結が生まれたことを聞いて
タクシーを使って病院に行くことになった。
その時、乗る車を間違えたみたいでな
誘拐されたんだよ。
期間は2週間くらいだったかな...
こんな話を女子の前でするのもなんだがな
俺その時に身体的暴力、性的な暴力、心理的暴力を受けたんだ。
目隠しと拘束のみだったから、声を出せば
近くにいる人に助けられる可能性もあった
でも、自分のいる場所も何もわからなかったし
恐怖心から動けなかった。
酒、煙草の臭いに、嗅いだことのない臭い。
耳に聞こえるのは誘拐した奴らの笑い声と車の音...
そして、隙間風の音。
漫画チックな話だけど事実だ。
そのおかげで窓開いてたらその時の夢見るし
すべての条件が揃ったような宴会なんかは
行った瞬間吐き気して死にそうだ。
恋愛だなんて、憧れてるけどそんな過去があったら
色々嫌で仕方ねぇから結局怖くて片思いで充分て終わるんだ。でもそんなじゃつまんねぇだろ?
あいつらに怯えてるみたいで馬鹿馬鹿しい。
海結の話。
あいつは俺が言うのもなんだが可愛いからな
小学校6年の夏くらいかな
雨の日に中学2年の女子たちに拉致されて
体育館倉庫に監禁された。
そして、精神ぶっ壊されたんだ。
でもってそんときに一番最初に見つけた体育教師と
数学教師の見たくもないモノ見せられて
精神はズタボロ、犯されなかっただけいいものの
そのおかげで雨の降る日は精神的に病むんだ。
で、本題として言わせてもらう。
むしろこんなふうに吐いちまった方が楽だと思うぜ
一人で抱え込んだっていいことないし。
勝手な妄想でしかないけど緋弾燐もなんかあったんだろ」
珍しいシリアスモードに俺の息はつまりそうだった。
3人とも話を聞いて血相を変えている。
まぁ、こんな話聞きたいと思うやつが少ないわな。
「...先輩の話はわかった。
私も確かに色々あった...でも言えた話じゃない。」
何かあったという事実を知ったのは
二人とも初めてだったらしい。
「...わかったよ...。
話せばいいんだろ...だからそんな目すんな碧。
あの日、怪我だらけになって帰っただろ
その傷は敵にやられたものじゃないんだよ
味方にやられた...
後ろから一発狙撃されて...ボッコボコに。
そのあと性的暴力加えられて...騒いだら殺すって
銃口を口の中やらいろんな所に...。
で、敵が近くに来て味方を殺すのを見てた。
私は隙をみて敵を撃ち殺した。それだけ...。」
それは重い...。
味方に狙撃されるだけでもショックはでかいのに
9歳にしてそれを経験しなきゃならないなんてあんまりだ。
止血もないまま、性的暴力。
死ぬ可能性だってかなりあったんだ。
しかも、彼氏いたんだから計り知れないダメージ...。
緋弾燐は、それを言ったあとに
やはり耐えられなかったらしくトイレに駆け込んでいった。
でもこれがきっかけとなって話は進んでいった。
「...それが理由で俺を避けてたんならムカつく。」
自分を信用していなかったとも思える行動。
それは、イライラもするだろう。
「当然だよ...。」
だが女側となっては本気で好きな相手に
自分のすべてを知る初めての人になってほしい。
「もっと俺を...碧を頼って欲しかった。」
本気で信頼していて信頼されていた。
だからこそ出るような言葉で重みが違う。
「怖かった...」
そりゃ怖い。
“頼って欲しい”その言葉は何も知らない故に出せる言葉。
正直いいづらいものなのだ。
逆に信頼しているからこそである。
「...わりぃ...碧、先輩出てくんないっすか?」
二人きりのがいいか...。
「わかった」
外のベンチに座って二人でいた。
「碧、これでいい方向にいくと思うか?」
俺的に二人になったんだから行くと思うが
それはあくまで一般論だ。
「いきます。絶対」
真剣かつ、優しい眼差し。
やっぱ綺麗で可愛いなぁ...
✝その頃✝
外に出ていった柳緋と碧を見届けた遥太は
過去を思い出し震え青ざめた顔の架奈を抱きしめる。
「もし、お前がまだ過去に捕われて
俺のこと好きになれなければ今のままでいいよ
でも、もう一度戻りたいと思うならそう言って。」
力がだんだん強くなっているのを全身で感じていた
架奈は、その気持ちの強さも感じ取ることになった
「...考える時間が欲しい...
それくらい天秤にかけるのも難しい二つだ...。」
過去をすべて受け入れる、忘れることも難しく
こんなにも想ってくれる遥太の気持ちを無偈に扱うような事も難しいのだ。
「ダメ...お前を悩ますのは嫌だ。今頑張って決めて」
架奈がずっと一人で大きいことを抱えていたのを知った以上
もう悩ませるのは嫌だった。
「せめて...西宮高校との決着がつくまでは...。」
✝そして✝
「今日になってしまったな、対策も何も考えてないぞ」
ほぼ徹夜になったため、かなりきつい。
できることならここで寝てしまいたいくらいだ。
いっそのこと戦わなくていいから海結突き出して平和に解決するか?
いやでもこんな大事な天使のような病み妹を
あんな汚らわしい目が腐った童貞野郎共に
やすやすと引き渡してたまるものか。
いや、まぁ海結のことなら男にとって色々と大事なものを
プライドごと叩き潰して戻って来るだろうけど...。
えげつなさすぎる。
「まぁ、いいんじゃないですか?逆神先輩」
晃理くん...
いや、まぁね、でもさ
結局あの二人話終わらなかったみたいだし
空気最大限に悪くない?
「ふっ、お前ら来たんだ。
俺らが勝ったら昨日のこと詫びろよ?
そして、海結様をよこせ!!」
きたこれ、西宮!
しかし、そんな条件をお兄ちゃんは許しません!
「いいけど、あんたら負けたら
全裸土下座して死んでね。」
まちなさぁい!
お兄ちゃんは許さないよ?そんなこと
バリバリの18禁ワードだぞ!
こんな汚らしい奴らの青いケツなんて見たくないわ!
「いいだろう、海結様の命令だ!」
ムカつくくらい忠実だな、俺もう寝ていい?
もう何でもいいからお前ら好きにやっとけよ
まぁ、ちゃんと本気でやるけどね...。
「メンテ後、海結の合図で開始な」
てことになったけど...。
「何で出る?」
とりあえず、メンバー内で見せ合い。
今日どれ使うのかを。
なるどみんなお気に入りのをそれぞれ持ってきたわけか…。
「ちょ、まて緋弾燐…それ実銃じゃないよな?」
何か一つだけ確実に違う気がするんだが…
普通のエアガンには思えない…。
「…バレたか…さすが逆神先輩殿…。
これはジョークだぞ、うん
これがあるからな」
やはり、軽量型か…重すぎると動きにくいというのが一番の理由だろう。
晃理は…前と同じか?
やはり好きたまか、その形…。
遥太もか。
ていうかみんな最初の時と同じ形だな。
「まぁいくぞ!」
西宮高校を相手として戦闘が始まる。
俺は遠距離から狙うこととする…
あんまり無駄に体力使いたくねぇ(笑)
というわけで、最後の最後で大逆転
俺の勝利!
はぁ…相手が当たってるのに「ヒット」って言わないとか
鉛弾つかってきたりとか…
真面目に大変だったわ。
ちなみに、ヒットを言わなかった映像を提示。
四人全員負傷したわけだ。
遥太は、左足怪我してるし
晃理は、腕と腹に。
緋弾燐は、うなじに。
俺は、最後の最後で撃たれたのが
一番やばかったらしく
頬をかすって怪我。
晴れて海結ファンクラブは解散。
相手は全裸土下座を本当にしたわけだ。
「かんぱーい!」
俺の家でパーティーというお約束展開には
もうなれた訳である。
「ぁあそうだ…あの条約に判決を下したい。
我が名は“bullet of the kiss”。ブレットと呼ばれし者。
我が生命に誓いて、ガン…汝に生涯添い遂げよう。
つまり…私 緋弾燐 架奈は珠水希 遥太のことが好きだから
まぁもう一度付き合おうと言う意味だ…。」
決心したように今までずっとつけていた眼帯を外した。
その下は想像よりは綺麗なものだった。
目が開かないというだけで目立った傷は特になかった。
「…よかったな!…海結残念だったけど…」
素直に喜べないところがあった…しかし
「いやいや全然!
私、気付いたんだけど祐叶さんのこと好きだから!!」
えええええ!!
やめて、あいつにだけは「お兄ちゃん」とも「お兄さん」とも絶対に呼ばれたくないから!!!!
「ねぇ、柳緋!あたしと付き合ってよ!
この手紙とっててくれたってことはいいんじゃないの?!」
あ!卒アルに挟まってた手紙!!
お前から!?てか、告白だったの、その文!!
「いや、俺碧のこと好きだから無理!」
て、やべぇ
今碧いるんだった!!!
「私も先輩のこと好きです!!」
うひょおおおあああ!!!
碧ぃいい!!!!
「あたしはどーなるのよ?!」
もう!と床をどんどん蹴っていた。
家が!!
ていうか待てよ…。
作者最後にまとめに入っただろ!!
恋愛のこと確実忘れてたろ!
「うおおおおあ!!!静まれぇええ!!」
俺の人生は騒がしそうだな…。
ちゃんちゃん☆
ということで、終わりました。
ご愛読どうもありがとうございました!
最後本当にまとめにかかってしまいました(笑)
ですが読んでいただけたなら光栄です。
この作品は終わってしまいましたが
番外編を作らせてもらう可能性もあるので
その時はぜひ読んでいただけたら嬉しいです!
皆様の中にキスブレのキャラ達が居座っていられる
存在になれていたら本当に嬉しい限りです。
では、ほんとうにありがとうございました!!




