番外編1.チャラ男がイラつく。〈宰〉
これはある日の授業が終わった直後の教室。
「璃音ちゃん、今日はあんなやつ置いて一緒に帰らない?」
は?なんだあいつ。
リオの目の前にこのクラス唯一の『チャラ男』がいて、一緒に帰ろうと誘っている。
あぁムカムカしてきた。リオに裕樹以外の男が近寄るといつもこうだ。
それとあんなやつってのはたぶん俺のことだろう。
不愉快だ。非常に。
リオがこちらを見てきたので、
『そんなやつの言う事聞くな』という意味を込めてリオを見る。
リオはわかった様で、チャラ男の誘いを断った。
チャラ男は、
「わかったよ。じゃあ、あいつが居てもいいから一緒に帰ろう」
マジ勘弁。あんなのと一緒に帰るなんて絶対無理。
リオはまた断った。
チャラ男は諦めが悪く、
「なんでだよ。そんなに嫌なの?俺と帰るの」
「ごめん、嫌。今話していることさえも嫌」
リオはそう答えた。
チャラ男は驚愕の表情だ。そんなに驚く事か?
「どうしてなんだよ。俺よりあいつの方が良いのか?」
ていうか、リオに拒絶されてるんだから諦めろ。
「当たり前じゃない。あんたと宰を比べないでよ」
俺は思わず噴出しかけた。だってチャラ男がorzな体勢に。
これが正真正銘のorzか……。
「帰ろー。璃音、宰」
ドアの近くで柚梨が呼んでいる。
「おう」
俺達はそんな可哀想な人物を放って帰った。
次の日チャラ男は別人になっていた。
本当に別人だ。
チャ・ラオ君になっていた。中国出身だそうだ。
どこいったんでしょうか、チャラ男君。
というか私、本当に文才無いです。
駄文をお許しください;;