第四十一話
「なんですか、これは!」
響助の眼前の広場には、巨大な人型をしたロボットの様な物が四体、鎮座していた。どれも白色をベースに、赤いラインの入った物や、青色のラインの入った物に、黄色、緑色と戦隊もののようなカラーバリエーションだった。
「すごい。こんなものが実在してるなんて。漫画か、アニメみたいだ」
「アニメじゃない!いいか、音無。これが楽機、心楽戦機、略して楽機だ!ちなみにここに置いてある楽機は変奏曲シュバリエーション、通称シュバリエだ」
「し、しんがくせんき。がっき。楽機。ま、まさか。これに乗れって、言わないですよね?」
「そのまさかだ。お前は察しが良くて助かる」
舞はそう言うと、響助の肩に手を置いた。
「お前が楽機に乗り込み、京香と共に戦うのだ!」
「は、はぁ?そんな無茶な!」
「無茶では無い!いや、無茶でも何でもやるんだ!」
「第一、操縦とか無理ですよ?」
「大丈夫よ。操縦は私がするわ。私が楽機とダイレクトリンクして、念じるだけで簡単に動くの」
「じゃ、じゃあ俺が乗る必要は無いんじゃないかな」
「それがあるのよ。ね、お姉ちゃん」
「そうだ。お前には楽機の心になってもらう」
「心に、ですか」
「楽機は心のエネルギーを消費して動かす。ここに置いてあるシュバリエは一人乗りで一人分の心のエネルギーで済む。だが、お前達二人がのることになるシンフォルニアスは特別でな、二人乗りなのだ」
シンフォルニアス?それが俺を乗せようとしている楽機の名前か。
「シンフォルニアスは少々問題のある機体でな。地球人とアコースト人が一緒に乗らないと完全なる力を発揮できないのだ」
「どういうことなんです?」
「言った通りだ。地球人の心とアコースト人の心が必要なんだ」
「それでも地球人の心はエネルギーが使えないとかなんとか言ってたじゃないですか。どうしろって言うんですか?」
「最近な、研究が進んでわかったことがあるんだ」
「研究?」
「心エネルギーの研究だ」
「そんなことしてるんですか」