表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/41

第三十二話

音無響助は再び目覚めた。そこは全く知らない場所だった。


「どこだよ、ここは」


自らが横になっていたベッド以外に何もない白い部屋。

どこか学校の保健室を思い出させる。


「気がついたか、音無?」

再び聞き覚えのある声が部屋に響く。目の前には黒ずくめの人物が立っている。その人物が仮面を外す、すると見慣れた顔がそこにあった。


日比木舞。我等が吹奏楽部顧問が立っている。


「どうして、どうして先生が?」


「理由?理由は簡単。地球を救うためさ」


まただ。またこんな話だ。こんな話?まさか−。


「だーかーらー、言ってるじゃない?この地球を救うためだって」


日比木京香が白い部屋に入ってきた。頭が混乱している。何なんだよ、これは。新手のドッキリか何かか?しかし、二人は真剣そのものである。


「さーて、どこから説明するかな」


「私達のことじゃない?」


「そうだな。おっと、その前に聞くことがあった。耳鳴りはどうなった?」


響助は呆気にとられていた。


「音無!耳鳴りはどうなった!」


舞が声をはって聞く。


「えぇ、ああ。はい、大分治まりました」


「それはよかった。薬が効いたようだ」


「で、姉さん。どこから説明するの?」


「やはり、我々のことからだろう」


「でも、楽機のこととか、女神像のこととか」


「説明することは山のようだな」


響助は一人取り残されていた。


「あの一体何の話をしてるんですか?」


「待て、今どこから話すか相談している」


「そうそう、がっつかない、がっつかない」


二人は何を話しているんだろうか、楽器?女神像?そして、地球の危機?


わからない。


全くもってわからない。


「よし決めたぞ。そこから話そう」


「やっぱりそうね。それがいいわ」


「いいか音無、地球は狙われている」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ