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Karte1:夜明けのメッセージ

 昨日の通話が、まだ胸のどこかでゆっくり揺れている。

 そんな“余韻の朝”から、Karte1は始まります。


 この物語は、ただの恋愛でも、劇的な出会いでもありません。

 遠く離れた場所から、ひとつの声や一行のメッセージが届くだけで、

 日常の色がほんの少し変わってしまう――そんな小さな揺れを描いていきます。


 通話は日常じゃない。

 でも、もしまた話せたら嬉しい。

 そんな矛盾した気持ちを抱えた二人の、静かで短い距離の物語です。


 Karte0から続く“初めての余韻”が、

 あなたにもそっと届きますように。

目覚ましの音が鳴るより少し前に、ナツは目を開けた。


 天井を見つめたまま、しばらく動かない。

 枕元には、昨夜通話を切ったままのスマホ。画面は真っ暗なのに、そこからまだ声が聞こえてくる気がしていた。


 ――ほんとに、通話してたんだよな。夢じゃないよな。


 指先でスマホを手探りして、ロックを外す。

 トーク画面の一番下には、昨夜の最後の一言が残っている。読み慣れた文字なのに、その行の上には、まだ知らない表情や声音がいくつも重なって見えた。


『じゃあ、またね』


 たったそれだけの言葉が、いつもよりずっと近く感じる。

 けれど、「また」がいつなのかは、どこにも書いていない。


 ナツは小さく息を吐いて、ベッドの中で丸くなった。


(今日も、話せたり……するのかな)


 そう思ってしまった瞬間、胸の奥がふわっと浮き上がる。

 同時に、冷たい不安もすぐに追いついてくる。


(いや、でも……昨日はたまたまだったかもしれないし。

 通話したかったの、自分だけかもしれないし)


 指が、トーク入力欄の上をさまよう。

 「おはよう」の「お」の一文字を打っては消し、また打っては消す。


 既読が付いていないことが、こんなにも気になる朝は初めてだった。

 通知が鳴っていないことを確認しているのに、まだ何か見落としている気がして、スクロールしては戻る。


 カーテンの隙間から差し込む光が、画面に反射して少しまぶしい。

 ナツはようやくスマホを伏せて、天井をにらんだ。


「……期待しすぎだって」


 口に出してみても、その言葉自体が期待の裏返しみたいで、余計に恥ずかしくなる。

 布団を蹴って起き上がると、足元のフローリングがひんやりして、現実が少しだけ戻ってきた。


 キッチンへ向かう途中、振り返ってスマホを見てしまう。

 黒い画面は、何も言わない。


 それでもナツは、テーブルにスマホを表向きに置いた。

 いつもは裏返しにしているくせに、今日に限っては、画面の光を見逃したくなかった。


 湯を沸かす音と、換気扇の低い唸り。

 日常の音がちゃんとここにあるのに、耳のどこかは、昨夜の「もしもし」をまだ探していた。


 ポットが小さくカチンと鳴って湯沸かしが終わる。

 マグカップにお湯を注ぎながら、ナツはまたスマホのほうを見た。


 画面は、まだ暗いままだった。


 *****


 そのころ、凛は少し遅めに目を覚ましていた。


 枕元のノートPCは、スリープ状態のまま。

 昨夜、通話を切ったあと、そのまま閉じることもできずにぼんやりと画面を眺めていたせいで、ほんの少しだけ目が重い。


 カーテンの隙間からこぼれる朝の光が、部屋の中の散らかった本やマグカップの縁を柔らかく照らしている。

 凛は片手で伸びをしながら、反対の手でノートPCの天板を軽く叩いた。


「……昨日、普通に通話してたんだよなあ」


 小さく笑いが漏れる。

 信じられない、というより、まだ実感が追いついていない感じだった。


 PCを開くと、チャットのウィンドウが立ち上がる。

 昨夜の会話は、画面の中で静かに並んでいるだけで、特別なエフェクトも光も付いていない。ただの文字の列。


 なのに、読み返すたびに、その文字の向こうで笑った声や、少し間を置いてから返してくれた言葉の重さまで蘇ってくる。


(……楽しかったな)


 そう思ってしまうと、胸の奥が温かくなる。

 けれど凛は、そこで一度、思考にブレーキをかけた。


(でも、通話って毎日するものじゃないし。

 こっちから「またしよ」っていうのも、ちょっと押しつけがましい、かな)


 チャットウィンドウの下に並ぶボタンの「通話」アイコンが、妙に目につく。

 マウスカーソルがそこに近づいたところで、凛はふっと手を引っ込めた。


「……うん、今日は様子見」


 自分に言い聞かせるようにそう呟いてから、凛はタイムラインの画面を開く。

 ナツが何かポストしていないか、何気ないふりをしてスクロールする。


 特別なことは何も書かれていない。

 それがかえって安心でもあり、ほんの少しだけ物足りなくもあった。


(でも、昨日の通話が消えるわけじゃないし)


 凛にとって今朝は、

 “期待”よりも、“余韻を大事にしていたい朝”だった。


 その違いに、お互いまだ気付いていないまま、同じ空の下でそれぞれの一日が静かに始まっていく。


 *****


 午前の時間は、思ったよりもあっさり流れていった。


 ナツは湯気の上がるカップを片手に、テーブルの向こうのノートPCを開く。

 開いているはずなのに、目は画面の右上――通知が現れる場所ばかりを見ていた。


 新しいメールのアイコンがひとつ増える。

 別のアプリからのお知らせがぽん、と出ては消える。


 ――でも、待っている名前からの通知だけは増えない。


「……勉強、しよ」


 自分で言葉にして、強引に視線を画面中央に戻す。

 開きっぱなしだったテキストのウィンドウを最大化して、キーボードに指を置いた。


 文字を打っている間は、少しだけ楽になれる。

 それでも、数行タイプするごとに、視線は勝手に右上へ泳いでいく。


(通話、楽しかったの、自分だけだったらどうしよう)


 じわじわと、そんな考えが染み込んでくる。

 昨夜の笑い声も、沈黙の時間も、相手にとっては「たまたま空いてたから」の一言で片付けられてしまうかもしれない。


 Enterキーを押す指に、ほんの少し力が入りすぎて、余計な改行が増えた。


「……って、集中してないなあ」


 ナツは椅子の背にもたれかかって、深く息を吐く。

 机の上のスマホが、小さな長方形の存在感でじっとこちらを見ている気がした。


 それを手に取ってしまったら、もう負けだ。

 そう思いつつも、結局ナツは、スマホを手に取ってしまう。


 トーク画面を開いて、スクロールして、昨夜のメッセージを一番上まで遡る。

 まだ「通話してみる?」と、二人でぎこちなく話していた頃の文字が出てきて、ナツは少しだけ笑った。


(あれから、ほんとに通話になったんだよな……)


 そこまで思い出したところで、画面に「入力中」の表示が一瞬現れた。

 心臓が跳ねる。


 けれど、その表示はすぐに消える。メッセージは届かない。


「……あ」


 一瞬の期待が、何事もなかったようにしぼんでいく。

 スマホを見つめたまま固まっていたナツは、やがて苦笑いを浮かべた。


「向こうも、打っては消してるのかも、って……都合よすぎかな」


 言葉にしてみると、自分で自分のことをからかっているみたいで、少しだけ気が紛れた。


 それでも、さっきの一瞬の「入力中」は、

 昼になっても、夕方になっても、ずっと頭の片隅に残り続けることになる。


 *****


 一方そのころ、凛もまた、別の画面の前で似たようなことをしていた。


 午前中、まだ寝癖のついた髪のまま、凛はお気に入りのマグカップにコーヒーを注ぎ、ノートPCの前に座る。

 やろうとしていた作業用のフォルダを開く前に、手が勝手にチャットアプリのアイコンをクリックしていた。


 ウィンドウが開く。

 昨夜の通話の履歴が、小さなアイコンと一緒にそこに残っている。


 マウスカーソルが「メッセージを送信」の欄に降りていく。

 凛は一度、そこで指を止めた。


(「昨日ありがとう」くらいは、送ってもいい、よね?)


 キーボードに手を置いて、「き」のキーを押す。

 画面には「き」が表示される。


 ――そして、Backspaceを押して消す。


 少し考えて、「昨日」は重たい気がして、「おはよう」に変えてみる。

 「おはよ」と打って、「う」を付けるか迷う。

 絵文字を付けたら軽すぎるかな、と思って候補だけ開いて、結局そのまま閉じる。


 しばらくカーソルが点滅し続ける。

 凛は、その点滅をじっと見つめたまま、肩の力を落とした。


「……今送る理由が、ないんだよなあ」


 別に、聞きたいことがあるわけでもない。

 困ったことが起きたわけでもない。

 ただ「話したいから」でメッセージを送るには、もう少し勇気がいる。


 凛は入力欄を空にして、チャットウィンドウをそのまま開いたまま、作業用のウィンドウを前面に出した。


 テキストエディタに向かってキーボードを叩きながらも、

 画面の端に見える小さな「オンライン」マークが時々視界に入る。


(今、向こうも画面見てるのかな)


 そんなことを考えてしまう自分がおかしくて、ひとりで微妙な笑いが漏れた。


 *****


 午後になっても、二人の間に新しいメッセージは増えなかった。


 太陽の位置が少し傾き始めるころ、ナツはようやく席を立った。

 窓の外には、ゆっくりと色を変え始めた空が広がっている。


 ふと、窓を開けてみる。

 風がカーテンを揺らし、少し冷たい空気が部屋の中に入り込んできた。


 スマホを手にしたまま、ナツは窓辺に寄りかかる。


(……なんか、昨日より静かだな)


 もちろん、昨日と同じはずだ。

 聞こえてくる車の音も、遠くの工事の音も、近所の子どもの笑い声も、いつも通り。


 変わったのは、自分の耳のほうだ。


 昨日は、相手の声でいっぱいだった時間帯。

 その「賑やかさ」を知ってしまったから、今日は余計に静かに感じる。


 トーク画面を開く。

 入力欄に指を置いて、何度も迷った末に、

 ナツはなんとか一行だけ打ち込んだ。


『今日、なにしてた?』


 ――とは、打てなかった。


 途中で手が止まり、「きょう」の「き」だけを残して、全部消す。


 代わりに、『おつかれ』とだけ打ってみる。

 そして、送信ボタンに指を乗せたまま、動けなくなる。


「……今送ったら、なんか、急だよな」


 声に出したら、急な気がしてきた。

 結局、『おつかれ』も消す。


 画面の中に、何度も生まれては消えていく「まだ言葉になりきれない言葉たち」を見ているうちに、夕焼けはじわじわと色を変えていった。


 窓の外の空がオレンジから群青に近づいていくころ、

 部屋の中の明るさも、ディスプレイの光に頼るようになっていく。


 *****


 同じころ、凛の部屋にも夕方がやってきていた。


 カーテンの隙間から差し込む光が弱まり、スクリーンに映る文字のコントラストだけがくっきりとしていく。


 作業の区切りがついたところで、凛は椅子の背にもたれた。

 少しだけ首を回して、肩のこりをほぐす。


「……そろそろ、疲れたな」


 独り言をこぼしながら、チャットアプリのウィンドウを前面に出す。

 新着メッセージの通知は、やっぱり増えていない。


 その静けさに、凛は不思議とホッとした。


(何もないってことは、変なこと言ってなかったってことだし)


 昨夜の通話の内容を思い返す。

 笑ったところ、黙り込んだところ、途中でうまく言葉が見つからなくて、「えっと」とか「なんか」を連発したところ。


「……大丈夫だったかな、あれ」


 今さら不安になって、凛は頬をかいた。


(でも、ナツくん、笑ってたしな)


 思い出した笑い声が、心の中でふっと響く。

 その音だけで、さっきまでの不安は少し薄まった。


 画面の端にある時計を見ると、もうすぐ夜の入り口、という時間だった。

 凛はノートPCを閉じて、部屋の照明を点ける。


 小さな部屋が、蛍光灯の白い光で満たされる。

 窓の外には、ぽつぽつと街灯が灯り始めていた。


 ――昨日の通話が始まったのも、たしか、このくらいの時間。


 そう思った瞬間、胸の奥がちくりとする。

 期待というより、時間が自分を呼び戻してくるような感覚。


「……だからって、今日も通話しなきゃいけないわけじゃないし」


 わざと声に出してみる。

 誰に向けた言い訳かは、自分でも分からない。


 凛はスマホを手に取り、ソファに座り込んだ。

 膝の上にスマホを乗せたまま、しばらく画面を点けたり消したりする。


 連絡先の一覧を開けば、ナツの名前はすぐそこにある。

 タップすれば、いつでもチャット画面に行ける。


 それでも、その一回のタップが、今はやけに重かった。


 *****


 夜になった。


 窓の外はすっかり暗くなり、街灯と家々の明かりが、ばらばらの星みたいに散らばっている。


 ナツの部屋では、天井のライトが少しだけ黄味を帯びた光を落としていた。

 机の上のスマホが、その光を薄く反射している。


 時計の数字を見て、ナツは小さく笑った。


「……あ、昨日くらいの時間だ」


 昨日、初めて通話をした時間帯。

 そのことに気づいてしまってから、胸の奥がそわそわし始める。


 スマホを手に取って、画面を点ける。

 トーク画面を開き、入力欄をタップする。


 昨日の自分だったら、きっとこんなふうには迷っていなかった。

 通話前の自分は、「もし嫌われても、まあいっか」ぐらいの軽さを装っていた気がする。


 でも、一度声を聞いてしまったあとでは、その軽さはもう嘘だ。


(嫌われたくない、って……思っちゃってるなあ)


 打っては消してを何度も繰り返し、

 やがてナツは、ほんの短い一文に落ち着いた。


『きのう、ありがと』


 それだけ。


 絵文字も顔文字も付けなかった。

 丁寧すぎると距離が出てしまいそうで、

 砕けすぎると、昨日の時間が薄くなってしまいそうで。


「……送るか、送らないか」


 親指が、送信ボタンの上で止まる。


 この一押しで、今日という一日の静けさが少し変わる。

 明日からの関係も、ほんのすこしだけ違う形になるかもしれない。


 それでも。


(昨日のままで止まってるの、なんか、もったいないし)


 小さく息を吸って、吐く。

 そして、画面を見ないまま、親指にほんの少しだけ力を込めた。


 送信音が、部屋の静けさの中に小さく響く。


「――あ」


 送られてしまったメッセージを見て、ナツは顔を両手で覆った。


「うわ、やっちゃった……!」


 恥ずかしさに悶えながら、ベッドの上で転がる。

 けれど、どれだけ転がっても、送ったメッセージは戻ってこない。


 あとは、待つだけだ。


 既読が付くかどうか。

 返事が来るかどうか。


 ナツはスマホを胸の上に乗せて、天井を見つめた。

 心臓の鼓動が、スマホ越しに伝わっているような気がする。


 *****


 そのころ、凛はソファの上で、動画サイトのオススメ一覧をぼんやり眺めていた。


 脳の半分は動画のタイトルを追っているのに、残りの半分は、さっきからずっとチャットアプリのことを考えている。


(通話とかじゃなくて、ただ一言、「昨日ありがと」くらいは……)


 そう思っていた矢先、手元のスマホが小さく震えた。


 画面の上に、ナツからの通知がふわりと浮かぶ。


『きのう、ありがと』


 その文字を見た瞬間、凛の中で何かがほどけた。


 昨日の通話が、ちゃんと「楽しかった時間」として共有されていたこと。

 自分だけが特別視していたわけじゃなかったこと。


「……ああ、よかった」


 思わず声に出ていた。

 胸の奥から、じんわりと温かいものが広がっていく。


 凛はすぐに返信画面を開いた。


『こちらこそ! たのしかった』


 と打ち込んで、

 「!」が多すぎないか悩んで一つ減らし、

 「たのしかった」の前に一瞬「めっちゃ」を付けて、やっぱり消した。


 少しだけ悩んだあと、

 最後に小さな顔文字を一つだけ添える。


『こちらこそ! たのしかったね :)』


 送信ボタンを押す指は、さっきまでよりずっと軽かった。


 メッセージを送ったあと、凛はスマホを見つめたまま、ふっと笑う。


(……嬉しい、って言ってもいいよね)


 自分の部屋の静けさが、昨日とは違って聞こえる。

 同じ時間帯なのに、昨日より少しだけ明るい。


 *****


 ナツのスマホが、胸の上で震えた。


 慌てて画面を点けると、

 そこにはさっきまで何度もイメージしていたのとは、微妙に違う言葉が並んでいた。


『こちらこそ! たのしかったね :)』


 句読点の代わりみたいに添えられた顔文字が、

 文字だけなのに、声のトーンまで想像させてくる。


「……あーもう」


 ナツは顔を枕に埋めて、声にならない笑いを漏らした。


(よかった……ほんとによかった……)


 胸の奥でぐしゃぐしゃになっていた不安が、少しずつ形を変えていく。

 「嫌われてない」という安心と、

 「また話したい」と思ってもいいかもしれない、という許可。


 画面のキーボードを開きながら、

 ナツは、すぐに通話ボタンを押す勇気がまだないことも自覚していた。


 だから今夜は、これでいい。


 声じゃなくて、文字だけ。

 でも、その文字の向こうに、ちゃんと昨日の声が続いていると分かったから。


『こんど、またはなそ』


 と打ち込んで、

 「こんど」の前に一瞬「よかったら」を付けて、やっぱり付け直して、

 最終的にこう落ち着かせる。


『よかったら、こんどまた話そ』


 送信する前に、一度だけ深呼吸をする。

 それから、ゆっくりと親指を動かした。


 送信音が鳴る。


 画面の向こうで、凛がどんな表情をしているのかは分からない。

 でもナツは、さっきより少しだけ、夜の静けさが好きだと思えた。


 昨日までは、ただ遠いだけだった距離。

 それが今は、「また話そう」と言える距離に変わり始めている。


 ――今日も僕は、画面の向こうの君との距離を、

 ゼロに近づけたいと願ってしまう。


 そんな夜が、ゆっくりと更けていった。

最後まで読んでくださってありがとうございます。


 Karte1は、二人の関係が“まだ名前のない感情”のまま揺れている時期を書きたくて生まれた章でした。

 期待しすぎてしまう気持ちと、期待したくないとごまかす気持ち。

 そのどちらも、本当のこと。


 声を聞いたあとだからこそ、

 昨日より少しだけ怖くて、昨日より少しだけ近い。

 そんな“まだ恋と呼べない恋”の距離を、丁寧に描けていたら嬉しいです。


 これから少しずつ、

 二人の心の温度が変わっていきます。

 Karte2も、どうぞ楽しみにしていてください。


 今日も、画面の向こうの誰かが、誰かにそっと触れたくなる距離でありますように。

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