表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/26

2.そうか、実際にその手があるか-何か閃いたんだな?-

全46話予定です


私は挿絵は描けませんが曲ならなんとか作れたりします


という訳で、現在連載しているこの小説に曲を付けてみました


曲名は小説と同名の「レイドライバー」です


もしよろしければ一度聴いてみてください


▼Youtubeのリンクはこちら▼

https://youtu.be/N4ueViHp3SM


▼声が入っていないほうが良い方はこちら(インストになります)▼

https://piapro.jp/t/RBLl



ちなみに他にもオリジナル曲をアップしています。もしもご興味がありましたら、ゼヒ聴いてみてください


▼以下が私のYoutubeチャンネルになります▼

https://youtube.com/@JohnD_72



曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップします(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です

「もちろん、増産は続けているし製造ラインも構築しつつある。だがね、いかんせんその製造は特殊すぎるのだよ」


 それはそうだ、いくらほんの数か月前にニ〇五〇年になったとはいえ、各国は内戦、三国間戦争を経つつ現在に至っている。いくら月日とともに技術が進歩したとはいえ、工業製品の生産過程においてのブレイクスルーはなかなか起きないものだ。必然、その工程は二〇〇〇年代初めとさほど変わっていないのが現実である。基本部分は機械を使って量産できるものの、やはり[子供]の部品であったり、サブプロセッサー周りであったりというのは研究所に委ねられている。つまりは[人の手]が必要なのだ。


 以前にカズと上層部とのやり取りの中で、


[サブプロセッサー周りだけでも本州の研究所で行えないか?]


 という打診があった。上層部としては本州で完結するものならそうしたい、というのが山々なのだろう。それに、理にもかなっている。


 だが、


[人の脳みそを公言されるおつもりですか?]


 というカズの一言で無しになったのである。サブプロセッサーの製造、つまりは人間から脳みそを取り出してその脳みそにコンピューターを取りつけ、数十センチ四方の箱に詰めて、という作業がどれだけ困難か。


 作業自体もさることながら、その存在を完全秘匿するのにどれだけの労力が必要か。それ程に現在の研究所というのは[ヒト]を[ヒトだったもの]に変えてきたのである。そしてそれはここだからこそ出来た、とも言えるだろう。


 カズの、カズが率いているこの研究所のシステムだからこそ成り立っているのである。それ程にこの研究所は、身の潔白な精鋭だけが残ったというのを示しているのである。


 そんなこの研究所でも、実際に脳科学に従事している人間は数名しかいない。だが、その数名は、いや研究所全体の人間がカズに全幅の信頼を置いている、いや置くようになったというべきだろうか、あの[人員整理]を経て選ばれた精鋭なのだから。だからこそカズのいない時にでもカズという存在から[あれしろこれしろ]と言わなくとも次の一手を創作してくれる、そんな集団なのだから。


「それについては理解しているつもりであります。ただ先にも述べましたが、帝国の生産能力は高い。この現実だけは確かです。そこで、先の部品点数の削減に取り組んでみようと思います。それにしてもまずは本体である[入れ物]が必要です。出来ましたら」


 ――ガワだけでもくれれば[何とか]しますよ。


「それはレイドライバー本体の増産という話だな。分かった、何とかしてみよう。増産と言えば、三八FIや三五FDIはどうだね?」


 と向こうから聞いてくるので、


「それぞれ等分に量産をお願いしたく思います。どちらの兵器も必要なものですし、特に三八FIは我が軍だけの虎の子であります。もちろんその辺りの手配をして頂ければこちらでコックピット周りは行いますので」


 とカズが答えると、


「差し当たって三五FDIを更に二機そちらに向かわせられそうだ」


 と返って来る。


 カズはふと、


 ――そうか、実際にその手があるか。


 と一人考えを巡らして、


「三五FDIには現在、自我のないサブプロセッサーを乗せていますが、今の技術力で言えば何も自我を奪わなくてもいいんですよね」


 と返してみる。


 向こうは[まぁ、それはそうなるな]と答えるので、


「パイロットの何名かを絞って三五FDIの機内で話をさせてみましょうか?」


 と口を衝く。


 ――何も三八FI、つまり単独行動させる必要はないんじゃあないかな?


「何か閃いたんだな?」


 と聞いてくるので、


「今からでも三八FIを複座化出来ますか? そうすれば三五Fよりも性能のいい三八FDI

(三八Fというベースの機体に、D、つまり複座化(パイロット以外にもう一人人が乗れるタイプ)した、I、つまりは改良型という意味)が出来上がります。これは確かに当初言っていた構想とは違いますが、どの道いずれは我が軍の空域では三八Fが主流となる、だったらそのFDIを作ればいいのかな、と。そうすれば、いざパイロットが死亡しても機体さえ生きていれば帰還が可能、逆もまた然りです。そして、当初の予定通りレイドライバーと戦闘機の両立が出来れば」


「欠員が出たら相互に補完し合える、と。それも道理だな、その方向で考えよう。ただ三八Fはまだ実戦段階に至っていない。今から仕様変更したとしてもそれなりの時間がかかる。それまでは」


「三五FDIで行きましょう。この機体だって最新型に違いはないのですから」


 意見はまとまったようだ。


全46話予定です


私は挿絵は描けませんが曲ならなんとか作れたりします


という訳で、現在連載しているこの小説に曲を付けてみました


曲名は小説と同名の「レイドライバー」です


もしよろしければ一度聴いてみてください


▼Youtubeのリンクはこちら▼

https://youtu.be/N4ueViHp3SM


▼声が入っていないほうが良い方はこちら(インストになります)▼

https://piapro.jp/t/RBLl



ちなみに他にもオリジナル曲をアップしています。もしもご興味がありましたら、ゼヒ聴いてみてください


▼以下が私のYoutubeチャンネルになります▼

https://youtube.com/@JohnD_72



曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップします(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ