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(89)呑気な時間差




【scene08 破壊】




「おい、大丈夫かの?」


肩を揺らされて

僕は目が覚める。

気を失っていたようだ。

夢ならば良かったけど

間違いなくここはビルの屋上で

現実の続きだった。



色々な音が聞こえる。



サイレンの音が多い。

近くで鳴る音や遠くで鳴る音。

いろんな音が

僕の耳を嫌な気持ちにさせる。




ー〝そう。仮に私が死んだとしても、この作戦はもう始まってしまったのよ〟ー




小雨さんの言葉が

ふと湧いて出てきた。



地球を乗っ取るって・・・

一体何を・・・



「なぁ、言っとく事があるのさ」



僕の思考がフル回転している時。

椎葉さんが呑気に語りかけてくる。


「なんだよ」


「ゆーはさ、この前、宇宙人を破壊したら、どうするって言ったよね?」


「うん」



「みーはね」



そう言いかけた瞬間。

空を切る音が、僕の耳を刺激する。

思わず耳を塞ぐ。

一瞬、何が起きたのか、分からない。



その後、風圧で飛ばされそうになる。




どん。



そんな単純な言葉では

表現しきれない。



爆発音。




再び目を開くと

遠くで、大きな煙が

天に昇っている。



今まで非現実を目の当たりにしてきた僕だけど

今見てる景色が一番、非現実的だ。

街が破壊されている。

その瞬間は見てないけれど

例えばミサイルのようなものを

撃ち込まれた、そんな感じ。

映画やアニメのそれとは

迫力が違う。



「これは、なんだの!?」



そう椎葉さんが言う間に

また空を切る音がした。

そして、遠くへそれは落下し

爆発した。


目視して分かる。

兵器によって、街が破壊されている。



・・・これが

小雨さんの企んでいた計画?



ミサイルが落ちた後に

スマホから緊急事態を知らせるメロディが流れた。

あまりにも呑気な時間差だ。

予測できなかった事態であることを

システムが伝えた。



「小雨さんの・・・仕業なのか?」



「小雨は確かに死んだはずだの」



ミサイルは2発撃たれ、

そこで途絶えた。


後の報道によれば、このミサイル攻撃の死者は

5万3250人。

行方不明者9628人。



その時、

とあるテレビ局の放送で

宇宙人の声明が流れていたのだという。



この一連の事件に関与した者。

共通点はひとつ。

三依美雨に恋をしていた、という事だった。


彼女は恋によって

人々を洗脳していたのだ。



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