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(88)GAME OVER


それは一瞬の事だった。

宙に浮いた下部楽風馬の身体は

あの日、僕が見た滑り台のように

まるで簡単に折り紙を折るように


小さく握り潰された。


空中で血がポタポタと落ちる。


神の力が途切れたのか

浮いていた身体は・・・

6階の高さから落下した。



僕は初めて、人が落下して

聴こえる音を聴いた。


呆気のない、ぱこん、という音。

人が死ぬ音。

風馬と一緒にいた小雨さんも

死んだと思う。



僕は恐れながらも、非常階段を

降りて行く。



とんでもない罪を犯したはずなのに

僕は・・・

僕は心が晴れやかだった。



階段を降りて、地上が近づくと

それが現実である事は

分かってきた。

既に人集りが出来ていた。




コンクリートの床に

男女の死体。




これが僕の望んだ結末。

僕と破壊神が手を組んで

果たすべきミッション。

その結果だった。



悲鳴を上げる者。

必死にスマートフォンで撮影する者。

ふらりと倒れる者。


その衝撃に

普通ではいられない。

僕も、平気だったはずなのに

急に吐き気を催す。



小宮が死んだ。

由依の兄、風馬が死んだ。

そして小雨さんが死んだ。


宇宙人、創造神、宇宙人の順で。

僕が殺した。




地に足がつかない、そんな心境を

そのまま再現するように

気がつくと僕は椎葉さんに捕まれ、

そのまま空を飛んでいた。


ビルの屋上に座る。


目の前に椎葉さんがいる。



「やったの」



遠くでサイレンが鳴る。



「そ、そうだね」



僕はそう答えるのが

精一杯だった。



僕たちがいた地球。

そこに初めて生まれたのは

小雨さんや小宮、宇宙人。


恐竜を滅ぼした隕石に

付着していたそれから産まれたのが

僕達地球人。



後から地球に来たのは僕たちで

でも、数が増えて繁栄したから

僕たちが地球人を名乗っている。


そしていつしか小雨さん達を

宇宙人と名付けた。


宇宙人は地球を取り戻す為に

地球を操ろうとしていた。



椎葉さんは宇宙人の破壊を目論み

風馬は宇宙人を助けた。



その戦いに

終止符が打たれたのだ。



創造神を倒した。



宇宙人を破壊した。




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