表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/119

(87)それはいつ、訪れるのか?


僕がやった訳じゃないから

それが直ぐに椎葉さんの仕業である事は

分かった。


宙に浮く下部楽風馬。

彼にお姫様抱っこされた三依小雨さんが

爆発する。


燃えかすがパラパラと散り、

煙が無くなると

無傷の小雨さんがそこにいた。



椎葉さんがどこにいるかは

確認出来ない。



「シヴァ・・・どこにいる」

下部楽風馬がそう呟く。

遠くからでもわかる。

怒っている。

怒りの表情だ。



・・・待てよ。

今、この混乱に乗じて・・・

僕が彼を撃つことが出来たら?

さっきみたいに

謎のバリアを作る余裕なんて

今は無いはずだ。



僕の両手は凍っているけれど

何回か擦ったりすれば

溶けるんじゃ?


大きな氷塊に覆われている僕の手。

僕はそれを非常階段の手摺りに

打ち付けてみた。

何度も何度も、ガンガン、と音を立てる。

5回ぐらいして、ヒビが入って、

僕の右手が自由になる!

すぐに僕は右手を銃で撃って

左手の氷を破壊した。



またしても、爆発が起きる。



同じように、小雨さんが爆発して

すぐに元通りになった。



僕はこっそりと、宙に浮く創造の神を意識する。

あとはこの手を握れば、破壊できる。

今なら・・・出来る!




僕の人生を狂わせた

その張本人。

宇宙人。

宇宙人を守る創造の神。

コイツさえやれば、宇宙人を

僕の人生を破壊したソイツを

破壊出来る。




ー〝俺を破壊しようとしたな〟ー




ー〝由依の悲しむ姿を想像したのか?〟ー





由依は悲しむ。

泣くだろう。

いや、泣かないかもしれない。

きっとアイツは強がって泣かない。

それがより、悲しい。


でも、兄貴は死んでいるんだ。

遅かれ早かれ・・・

きっとわかる事。

悲しみがいつ来るか

それだけの事だ。


清水さんだって同じだ。

きっといつかそれを知れば

悲しむ。



悲しみは訪れる。



僕はもう

秘密を抱えきれない。



ずっと、現状を維持する事は

難しいんだ。



だから、一度清算すべきなんだ。

全てを清算する。



破壊によって、清算するんだ。



僕は風馬を意識して



その手を握りしめた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ