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(77)ロリータコンプレックス


倉庫のある港町から

都市部へ戻る。

東京の夜はいつだって煌びやかで

明るい。


「俺は三依小雨の調査を続ける」

そう言って小宮は去っていった。

破壊神が復活した手前、自分の職務を

全うしなければならない、そんな感じだ。


「ゆーはどうするの?」

「うーん・・・」


椎葉さんは簡単にいうけれど

小雨さん改め美雨さんに会うのは

相当ハードルが高い。


「美雨さんに接近できる方法を考えるよ。椎葉さんは?」

「みーは、時間に置いてけぼりなのさ」

「は?」

「何したらいいか分からんの」

「つーか、家どうすんの?ここ、東京だよ?」

「別にミーは寝なくてもいい」

「へぇ」


「ゆーはゆーの生活をこなしながら、小雨ちゃんに近づくの」

「うん」

「みーはみーで、出来る事を考えるの」

「だよね」



それじゃあ。



って言葉を言えない僕がいた。

何故だろう。

僕はロリコンじゃない。

中学生になった時、途端に小学生は

クソガキに思えた。


なのに、中学生じゃなくなった今

中学の制服を着ている椎葉さんが

可愛く思えてしまった。

お別れできない理由は

それだった。


よくよく考えれば、椎葉さんは

結構かわいい。

可愛いから、キスしたこともあったよな

そんな事を思った。



「あのさ、助けてくれて、ありがとう」



「うん。小宮のお陰だよ」

「でも力を使うか使わないかは、ゆーが決めた事なのさ」

「そうだね」

「なんか買ってあげようか?チョコとか?」

「いらないよ」

「金持ちだもんね、ゆーは」



「ねぇ、椎葉さんはさ、小雨さんを破壊できたら、どうするの?」



聞こうと思っていた事。

それを口にした。

口にしてしまった。



「教えないのさ」

「なんだよそれ」

「神様にだって秘密はある」


そう言って

なぜか気まずそうに

椎葉さんはジャンプして、空へ飛んでいく。



「1週間後、また会おうの」



引き留めたかったのに

彼女はあっさりと僕の前から消えた。


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