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ディストラクション・インベーダー・ラヴコメディ  作者: 大野春
【scene06:それからの僕たち】
70/119

(70)調査員


「どうだった?」


ビルの外で待機していた

アホの小宮と合流した。


「うん、まぁ、解決はしなかったというか」

「で、どうする?」

「作戦会議的な事、するか?」

「椎葉さん救出作戦か!」

テンションの上がる小宮。


「まぁ」

「なんだよ、テンション低いなぁ」

「いやさぁ、勢いで来ちゃったけど」



僕は現実的な事を考えた。

椎葉さんを救出する目的のほかに

僕はこの大都市で暮らしてみたいと

思っていた。


その為には住処を探す必要があるし

その為には仕事を探さなくちゃならないし

未成年の僕にはその為に必要な

保護者の存在が必要不可欠だ。

そういうわけで、塹江さんにまた

お願いをしに行かなければならない。

縁を切ると言ってしまえば

ポケットの中にあるスマホの契約も

解除する必要が出てくる。


という説明をしたが

小宮はピンと来てはいない。


「まー、なんとかなるんじゃないの?」

「おい、他人事かよ」

「でもさ、お前、俺の力だって借りたくないだろ?」

小宮が鼻くそをほじりながら言う。


まぁ、確かにそうだ。


僕が決めた事だから。

そうだよな。



「小宮。また連絡するよ。まずは、家と仕事を探す。椎葉さんを助けるのは、それからだ」

「ええっ!?」



「やってみるよ」

「わ、分かったけど」

「不服か?」

「いや、なんつーか、ちょっと心配だな」

「アホが心配すんなよ」

「バカ。俺はもうアホの小宮じゃない。お前に素性を教えちまった調査員の小宮だ」

格好をつける小宮。

つーか、調査員って・・・



「そもそも、調査員って神なのか?」

「違う。宇宙人だよ」


「は!?宇宙人なの?」


「そうだよ。殺してもらわない代わりに、情報を提供してる」



え?つまり小宮は・・・

こんなアホ面なのに、仲間を売ってるって事?


「小宮、お前、なかなかにハードなポジションなんだな」


「まあな」



そうか。

僕だけじゃない。

みんな、いろんなことを背負って

生きているんだ。

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