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ディストラクション・インベーダー・ラヴコメディ  作者: 大野春
【scene01:破壊神の女の子】
7/119

(7)制服とパーカーと夜の街


僕は自分の見た目を

どうだとか思ったことは無い。

でも、きっとイケメンであれば

クラスのトップに無条件で君臨してるので

自分がそうではない事は分かる。


そんな顔面偏差値の僕は今

顔面偏差値高めの椎葉さんと並んで歩いている。

制服姿の僕と白のパーカーの椎葉さん。

すげー、不良って感じがする。


学校の敷地を抜け

僕は誘導されるように駅前に来ていた。

僕の中学校から少し歩く場所にある駅は

ここらへんの地域では一番大きいターミナル駅だ。



「西口にいくよ」

「えっ?」



東口から駅に入り、西口へ抜ける。

この街の西口は賑やかだ。

色んなお店が軒を連ねているし、飲食店も多い。

学校の先生には、西口側には行くなと言われていた。



先生には禁止されてるけど

僕は刺激が欲しくて、たまに西口へ行く。

面白い事を求めて行くのだが、やはりつまらない。



でも今は、すごく楽しい。



だって椎葉さんが

宇宙人の事を教えてあげる

などと言い出したからだ。



「ここかな」



西口を抜けて、飲食店街の小道を入る。

少しエロい看板とエロいホテルが並ぶ通りに出た。

通称〝スケベ通り〟と言う。

僕は健全な中学生だけど

こんな事では動じない。



「ここ?」

「うん。情報によると、ここに宇宙人がいる」



椎葉さんが指差したのは、スケベ通りのコンビニ前。

どうやら灰皿が撤去された後も

荒くれ者達の喫煙所になっている。

捨てられたタバコを

店員さんが必死に掃除していた。


その姿に少しだけ心が痛む。

って・・・あの店員さんが

もしかして・・・?



「あの店員さんが?宇宙人?」

「違う。宇宙人はあの場所に現れるのさ」

「タバコを吸う人って事?」

「観てれば分かるのさ」


このスケベ通りに場違いな僕と椎葉さん。

大人の居場所に中学生と美少女。

僕達は宇宙人が現れるのをただただ待った。



結構な待ち時間だったと思う。

陽が落ち始めて街の明かりが点く。

なんとなく街はピンク色の雰囲気になった。


草臥くたびれた姿のサラリーマンが煙草を吸っている。

もしかしてあれ?

そんな予感がすると、椎葉さんが口を開く。


「そろそろ来るよ。宇宙人」

「マジ?あのサラリーマン?」

「違うよ。あのサラリーマン、タバコを右手で持ちながら、左手でタバコの箱を持ってるでしょ?」

「うん」


何の変哲もなさそうだけど・・・

意識してみれば、そういうポーズを

あえて取っているようにも見える。


「あの合図に群がってくるオンナ達がいるのさ」


すると直ぐにサラリーマンの元に女の子が現れる。

上半身は黒のテカテカした格好。

下半身は生脚を最大限に露出するスレスレのパンツ。

紫の髪の毛。小さなリュックサック。


病みメイク。


「あれが宇宙人?」

「うん。あれはパパ活宇宙人」

「え?」



パパ活宇宙人!?




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