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(48)どっちが正しいかなんて



「無理だけはしないでくださいね」



久しぶりの登校日。

真島さんが玄関まで見送りに来た。


「ありがとう。大丈夫だよ」


久しぶりの準備に手間がかかって

家を出る時点で遅刻する事は

確定していた。


それでも僕は歩み出す。



由依とのデートの事

すっかり吹き飛んでしまっていた。

破壊神・椎葉しいが社会の教師国北を

破壊したという事実。



僕は椎葉しいと手を組んで

宇宙人である三依小雨さんを

破壊する筈だった。


でも、心は揺らいでいる。


あの日。

パパ活宇宙人を破壊した日。

僕は正直、心が躍っていた。

何か単純なシューティングゲームのように

宇宙人を倒した、そんな感覚でいたからだ。


でも、話を聞けば聞くほど

分からなくなる。


この地球に最初にいたのは

僕たちが宇宙人と呼んでいる生命体で

後から来た僕たちが地球で数を増やした。


数が多いから、僕たちが

地球人と名乗っているだけに

過ぎないのだ。


それなら、宇宙人を破壊する理由って

あるのかな・・・なんて事を

思い始めた。


でも、椎葉さんが言うには

宇宙人はいずれ、僕たちのこの星を

乗っ取るのだと言う。


まぁ、わけわからん。


少し遅い時間。

いつもの通学路に

同じ制服を着た人間はいない。




地球を守るなら、僕はこのまま

椎葉さんと手を組み、宇宙人である

小雨さんを倒さなければならない。


宇宙人の命を尊重するならば

僕は三依小雨との主従関係を更に強化し

僕は僕で、小雨さんを守らなければならない。


どっちが正しいかなんて

正直分からない。




分からない!




わか。探しましたよ」



突如、僕の目の前に

男が現れた。

察しがつく。

僕を若などと呼ぶ男。



「探された覚えはない」

「貴方は救世主なのです」

「やめてくれ」


僕は男を無視して歩き出す。



「若。革命家のご子息である貴方に今一度お力を・・・」



僕に声をかけてくる

この男は、透明教の信者だ。



「本当にやめて欲しい。近寄るな」



僕は走りだした。



「再び、革命を起こしましょう!我々と!」



鬱陶しい存在だ。



「若の御両親と同じく、九段下様が指揮を取られます!」





僕は思わず振り返ってしまった。



「アンタ・・・今・・・なんて・・・」



【scene04:おわり】

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