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(22)モテキ



「なんだか、顔立ちが大人になった?」


朝。

温泉たまごをパカっと割って

それをずらりと食べる僕に真島さんが

語りかけた。


女の人というのは

こう言ったもののカンが鋭いのだろうか。


「いってきます」


破壊神とキスをした翌日。

僕は凄く気まずい思いを抱えたまま

学校へ向かう。



「おはよう」



目の前に現れたのは

下部楽由依。



「おはよ」

「ねぇ、しーしーちゃんとはどんな関係で?」

開口一番、由依が困った質問をしてくる。


ブーっと吹いてしまう。

しーしーちゃんとは、由依が椎葉さんを

呼ぶ時の名前だ。


「は!?関係!?」


「なーんかさ、私にはわかるんだよね」

「何がだよ」


下部楽由依。

創造神の妹・・・

こいつ、何か探っているのか?



「キミとしーしーちゃんは、距離感がありそうで、無い」

「どどど、どーゆうことだよ!」



「私、知ってるんだよ」

「は?」


や、やべぇ・・・



「キミのこと、ずっと見てたんだよ」



ん?




「ずっと見てた」

「ず、ずっと?」

「入学式の時から。あの時の前から。あの時の後も。だから、なんかわかる」


校舎に向かう間

とてもセンチメンタルな表情を見せる由依。



「しーしーちゃんとは、どんな関係なの?」


同じ質問が飛んでくる。

僕は人間で彼女は破壊神なんです。

彼女はそんな答えを望んではいない。

僕にはなんとなくわかった。



「別に。ただのクラスメートだよ」



「ほんと?」

「なんだよ!しつけーな!」



「じゃあさ、立候補しちゃっていいわけ?」

「選挙でも出んのかよ?」





「キミの恋人候補」




えっ?


例えばこれが

ありがちなアニメの演出だとすれば

えーーーっ!って僕の心の叫びが響いて

学校からカメラがズームアウトして、

この島国の全貌が見えて

地球が見えて、宇宙が映る。




「ごめん!今の忘れて!」



そう言って由依は去っていく。



何これ。

モテ期ってやつ?



なんか急にラブコメ始まってる!




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