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42話 開幕直前

流石に不定期投稿がすぎるので頑張ります。できれば今年中には完結します。

さて、リハーサルも終わった事だしあとはみんなが到着するのを待つだけだ。

「いやぁ〜、それにしてもタクくんが旭くん以外に学校のお友達ができるなんてね〜。」

現在の時刻は13時30分。招待したみんなはまだ到着していない。やることやって終わった僕たちはお茶でも飲みながら普段の生活について雑談していた。と言っても飲んでるのはお茶じゃなくて自動販売機で買ったジュースなのだけれど。雑談が進むにつれ話は今日の招待客についてのお話になっていく。

「本当だよ。僕も友達ができるなんて思っても見なかったから話しかけてきたすずさんと他のみんなと仲良くするきっかけをくれた旭には感謝しかないよ。」

どうして僕に友達ができないかを知っていたみんなは身だしなみを整えろっていうけど、整えるとタクってバレるし……。案外いつもの格好って変装って意味もあるんだよな。

「拓朗。あの格好に変装って言い訳はピッタシだが、本音は面倒だからっていうの、みんな知ってるからな。」

旭、何で僕の心が読めるんだよ。

「そりゃ、タクくんの心が読みやすいからだと思うよ。」

な、なんで栞ちゃんも知ってるんだ。もしかしてそんなに僕の心って読みやすいのかな?

「タクはバンドの顔なんだからポーカーフェイスなんか鍛えないで体全体を使ってお客さんのみんなを熱くさせるためにわかりやすいようにしなさい。」

まだ何も考えてないのに思考を予測されて返答されたよ……思考盗聴?まさかね。

「僕のことはもういいでしょ!ほら、もう45分みんながそろそろ来る時間だよ。初めて会うメンバーがこんなだらけてるとこ見せちゃダメだよ!」

会場がクロエさんの実家ってこともあって今のクロエさんは結構だらけてるし、栞ちゃんはいつもクロエさん家に遊びに行ってたから実家のように過ごしてるし、僕と旭も強化週間で何回か泊まってるからみんな相当にリラックスしていた。

「いじられすぎて焦ってるな。」

「本当にねー。」

「全くだ。」

「早くしないと本当に来ちゃうよ!」

その時、ドアが空いた。

ガラガラガラ〜〜

「こんにちはー。」

「えぇ…!ちょっとなんですぐドア開けちゃうのよ!」

「だって南ずっとドアの前で固まってドア開かないからさ〜。」

「こ、心の準備ってもんが必要でしょ!」

この声は新井さんと琢磨くんの声に違いない。

「いらっしゃい!新井さんに琢磨くん!それにすずさん!」

僕がもすぐ来るかもよって言ったとたんにやってきたすずさんたち……もしかして彼女らにも僕の思考が包む抜けなのか?

「拓朗、そんなことある訳ないだろ。くだらないこと考える暇があるなら早く俺たちも紹介してくれ。」

全くどうして、今の旭は店奥のソファーに座っていて僕の顔なんか見れないはずなのに……。正直周りがとても怖くなってきた。

「こんにちは、拓朗くん。なんか顔色悪いけど大丈夫?」

「ひっ……」

「え、ちょっと本当に大丈夫!?」

今回は本当に顔に出ていたみたいだ。せっかく来てもらったのに僕の心配なんかさせるべきではない。

「うん、心配しないで。ちょっと緊張しちゃてさ。でも演奏はバッチリだから楽しみにしてね!」

僕は軽く今日の来場者であるすずさん、琢磨くん、新井さんに軽く挨拶を済ませホールに案内してから僕は控室の方へ向かっていった。

◇◇◇

私、田中すずは今学校付近のライブハウスに来ています。ライブハウスということで恒例のワンドリンクでも頂こうかと思い、ふと立ち止まった。そういえばここ練習スタジオだからワンドリンクとかないわ……。




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