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33話 再会

眩しい日差しがカーテンを通り越して僕の寝顔に届く。

「うぅ……」

カーテンをちゃんと閉めているのになぜか当たる日差しに不満を掲げながら今日も起床した僕は、朝食を取る前に歯磨きと洗顔を行う。

「おはよう、あにぃ。」

「おはよう、琳。」

洗面所で琳に挨拶をして僕は自分の用を済ます。その後、ダイニングに移動して琳の作ってくれた朝食を頂く。

「琳、いつもありがとうね。ほんと毎日ご飯が美味しいよ。」

「ふふ、何よ。急に褒めてくるじゃん。それに毎日おにぃには美味しいご飯を食べて欲しいからね。美味しくて当たり前よ。」

「そう言ってもらえてとても嬉しいよ。ていうか最近父さんたち全然帰ってこないね。いつも週末は帰ってくるのにさ。」

いつもは週末にはなんとか帰ってこれる両親が今週はいないのだ。もしかしたら先週もいなかったのかも知れない。

「なんか最近忙しいらしいよ。夏休みに入ると多めに休みが取れるみたいだよ。」

「そうなんだ。夏だと僕はバンドの練習とかで家にいない時間が多いからちょっと寂しいな。」

「家族でライブ見にいくよ。」

「ありがとう。」

朝食を済ませて少しテストに向けての勉強をする。苦手な教科はぶっちゃけやる気は出てこないので、それはすずさんとの勉強会で行おう。うぅ〜ん。好きな科目である数学の勉強をしているのだが、教科書や問題集の問題は既に終わらせてしまっているのだ。二周目に突入しようと考え、実際にやってみた。

「ふぅ〜、もうこんな時間か。昨日は僕が早く着き過ぎたせいですずさんがもし訳なさそうにしてたからな。今日は少し時間をずらそう。」

時計を見るの時間は11時を指していた。昨日なら急いで駅に向かっていたのだが、今日は20分前に着くと決めたのでゆっくりしながら着替えと準備を行う。


「それじゃあ、僕はお外に行くけど、琳も一人でお家にいるわけだから気をつけてね。」

「分かってるよ!昨日もお家に一人でいたんだから問題ないよ。全く、いつまで経っても子供扱いするんだから。」

「ごめんごめん。それじゃ、行ってくるよ。」

◇◇◇

昨日は拓朗くんが結構早くに集合場所の駅に着いていた。だから私、田中すずは昨日よりもは早くに駅に着こうと今日はいつにも増して早起きをした。

「ふぁ〜、なんでこんな時間に起きちゃったんだ?あ、そうだ今日は鈴木くんを待たせないように早く駅に着こうと早起きしたんだ。」

前日の自分が考えたことをちゃんと思い出し、歯磨きや洗顔などを行っていく。朝に冷たい水をコップいっぱい飲むだけで相当目が覚める。良い水だ。前日にちゃんと冷やしていたからだろう。脳が覚醒していく感覚がある。ちゃんと飲み物を冷やすことを徹底したうちの教育は最高だと確信した。

「あれ?別に今まで通りに起きても全然昨日より早くつくんじゃ……」

どうやら脳の覚醒が行き過ぎてしまったようだ。いらない真実に気付いてしまい、少し気落ちしちゃったが、隙間時間がテストや受験の結果を左右すると言われているようだ。故に今日早起きして余った時間を勉強に当てようと思う。べ、別に拓朗くんにこのことを話して褒めてもらおうなんて考えてないんだからね!……いったい誰に言い訳をしているのだろうか。もしかしてまだ脳は覚醒していなかった……?

再び冷えた水をコップ一杯分飲んで朝食を取り、自分の部屋にて勉強を開始する。今日勉強するのは昨日の復習だ。やはり、苦手を潰していくのが最適に思われがちだが、私はそう思わない。なぜかって?そんなのモチベーションがないからだ。なんのための勉強会だ。モチベのない科目なんて拓朗くんと勉強を共にするときにやれば良い。そして私は得意科目の勉強を開始した。

「うぅ〜ん。もうこんな時間か。結構時間経ったなぁ〜。でも結構集中できたから国語の漢字とか熟語の意味だとかは覚えられたし、問題プリントも解けた。よし!完璧。」

コップ二杯のキンキンに冷えた水により覚醒した脳は悲しい現実だけでなくテスト勉強でも相当の力を発揮してくれたみたいだ。その後私はぱぱっと服を着替え、ちょっぴり可愛く見られたいためにお化粧もする。今日も勉強会に会場は私の家だ。だから駅で待ち合わせの拓朗くんよりは荷物はない。今日はもう家の鍵と財布くらいで問題ないだろ。

「よし、今日は早起きしたからなんか昨日よりも気分がいいし、もう駅に向かっちゃお〜。拓朗くんがいなくても周りで適当にフラついてたらいい時間に拓朗くんがくるはず。て言うかもし拓朗くんが早く来てたらどうしよ。ま、もういこ〜。」

るんるん気分で駅に向かう私。まさかこの後運命のような何かが怒るとそんなことを考えたりもしていた。

「おい!すずだよな……はは、こんなとこで会うなんてな。もしかして俺に会いにきたのか?」

私のるんるん気分はこの一声で終わってしまった。

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