32話 勉強
1週間ほど更新を遅らせると言っていましたが、2週間ほど遅らせてしまい、申し訳ございません。これからはできる限り毎日更新していきたいと思います。
「お、お邪魔しま〜す。」
僕は今、すずさんの部屋に入ろうとしている。なぜ僕がそんな状態になってしまったかというと簡単な話だ。すずさんと一緒に勉強会をしようなんて話になり、会場はすずさんの自宅。てっきりリビングで行うと思っていたらすずさんのお部屋だったというわけだ。バンドメンバーの女子の部屋にすら入ったことのない僕は初めて入る女の子の部屋というものにとても緊張している。
「あれ〜?拓朗くんはなんでそんなに緊張しているのかなぁ?」
ギクッ……あんまり顔には出さないようにしていたのに、先に部屋に入っていたすずさんに一瞬でバレてしまった。それに体は正直だったのか、わかりやすい反応をしてしまったため、これは正直に話すしかないだろう。
「う、うん。僕、女の子の部屋に入るのが初めてだから緊張してしまってね……。」
「ほほ〜ん、女の子の表情の変化が気になって女の子を揶揄った拓朗くんがまさか、初めて女の子の部屋に入るなんてねぇ〜。」
顔をにやにやさせながらすずさんは僕に言う。こればっかりは仕方ない。先に揶揄ったのは僕の方なので甘んじて受け入れよう。
「早く勉強を始めないとまずよ!すずさん!ほら、早く!ね?」
受け入れることはできなかったみたいだ。なんとかにやにやしているすずさんに勉強の用意をさせた僕は気づいたら先ほどまで感じていた緊張は解けていた。
「それじゃ、お勉強始めようか。一応冷蔵庫の中から麦茶持ってきたから喉が乾いたら勝手に飲んでくれても問題ないよ。」
「ありがとう、すずさん。今日も前回みたいにそれぞれが別の勉強をしてわからないところがあったら聞くって感じかな?」
「うん、そのつもりだよ。と言っても私がわからないところを拓朗くんに聞くのが多くなりそうだけどね。」
「僕も復習できるから教えられることがあればどんどん聞いて。」
「うん!」
僕たちは数学の勉強を開始した。高校に入学してから初の中間テストのため、範囲は「数と式」である。基本的な計算が多いためテストは簡単になる気がするが僕は「命題と条件」が苦手のためそこを重点的に勉強をしている。すずさんは自分は僕ほど勉強が得意ではないと言ってるが成績はめちゃくちゃいい。実際に分からなくて聞いてくる問題も発展問題である。だから僕も復習もできるし一緒に考えられるから思考力も上がるためこの勉強会は結構役に立つのである。
◇◇◇
「ふぃ〜。いやぁ〜疲れたね。結構勉強したよね。」
しばらく勉強をした後、外も暗くなり始めたのでどれだけ勉強したかが気になった。
「うん。何時から始めたっけ?ていうかもう17時だし3、4時間はしたんじゃない?」
「そっか〜。」
「もうそろそろ遅い時間帯だし僕はもう帰るよ。明日も今日と同じ時間だったよね。」
明日もすずさんのお家で勉強をするのだ。それに今日はすずさんのご両親が家にいないのだ。それなのに男の僕と2人で家にいるのはご両親も心配するだろう。
「うん。駅までの行き方はわかる?送って行こうか?」
「大丈夫だよ。それにもう夜だし女の子が夜出歩いちゃ危険だよ。」
「うん、わかったよ。心配してくれてありがとうね。」
「気にしないで。」
僕たちはその後、麦茶を飲みながら少し雑談をして解散となった。
「それじゃあ、また明日ね。」
「うん、バイバイだね。お疲れさま。」
◇◇◇
はぁ〜、疲れたな。結構2人で勉強できたので良かった。明日もすずさんのお家で勉強をするのだ。今日はもう復習して明日に備えよう。明日もすずさんを待たせないようにしないと。




