29話 連絡
琳が部屋に戻って睡眠についたと思った僕は、スマホに連絡が入っているか確認した。
「あれ〜、まだすずさんから連絡来てないや。結構遅い時間なんだけどな。ま、何か用事があって今日連絡来なくても明日学校で聞けばいいか。」
思わずという感じで独り言を言ってしまった。こういう場合って僕の方からすずさんに連絡したほうがいいのかな。でもなんか急かしている感じで申し訳ないしな。なんて考えていたら、スマホが揺れた。
『こんばんは、ご飯食べたりしてたらこんな時間になっちゃった。今大丈夫かな??』
すずさんから連絡が来た。
『こんばんは、すずさん。問題ないですよ。』
『良かった〜。もう寝ちゃってたら申し訳ないな〜って思っちゃってさ。』
『確かにちょっと遅い時間んたいですしね。僕はまだ勉強するつもりだっったので問題ないですよ。』
『そっか〜。早速本題になっちゃうんだけど、もうすぐテストも近いし、今度の土日2人で勉強会しない??』
『勉強会ですか。問題ないですけど、2人っていうのは?』
『私たちの共通の知り合いって正直少ないじゃん。それに空は彼氏と一緒に勉強するって言ってたから声かけれないし、伊藤くんは1人のほうが捗るなら直前の土日位に誘うのは気が引けちゃうなって思って。』
『確かにそうですね。僕は問題ないですよ。どこでやる予定なですか?』
そう返信するとしばらく連絡が返ってこなかった。でもメッセージに既読はついてるのでちゃんと確認してくれているだろう。そう思いスマホをロックして単語帳と向き合った。しばらく単語と睨めっこしていると、スマホの通知がなった。
『返信遅れてごめんね。ちょっとお母さんに呼ばれちゃって。それで場所なんだけど、私の家ってのはどうかな?』
僕は思わず吹いてしまいそうになってしまった。何も口に含んでないが。気分だ。
『僕は、問題がないと言ったらアレだけど、そちらのご両親が納得しているなら問題ないよ。』
『ん?なんでお父さんとお母さんの許可がいるの?』
僕はそのすずさんの言葉に諸劇を受けてしまった。
『だって、僕の性別は男だし、それに土日ってご両親もおうちにいらっしゃるんでしょ?』
『あぁ、その心配なら問題ないよ。明日はお父さんとお母さんの2人で出かけるらしいし。』
『それならもっと大事だよ。僕のような男が勝手にご両親のいない内に大切な一人娘のすずさんのところにお邪魔になるなんて。』
『う〜んそうかな。なんかちょっと硬すぎじゃない?』
『そうかな ?でもすずさんに任せるよ。えっと勉強会って、土日両日だっけ』
『うん、そうだよ。でも土曜日は確か家にいない予定なんだけど、日曜日は家にいるみたい。』
どうやら、さっきの間にご両親の予定を聞いてきたみたいだ。
『そうか。なら日曜日にはちゃんとご両親に挨拶をしないとな。それに日々の感謝もしないといけないな。』
『えー!本当に挨拶するの???でも拓朗くんならいいか。』
今週のテスト期間の最終日両すずさんのお家に行くことが決まったみたいだ。その後は恒例の雑談タイムである。
やはりテストが近いと学生の我々はテストのことしか話題にできないみたいだ。今日の朝も下校時もおそらく話していた。
明日からは何か別の話題を振ろうと思い、会話もそこそこで切り上げ、単語帳と向き合った。
◇◇◇
私、田中すずは今日とても嬉しい思いをしたのだ。それは、拓朗くんがついに私のことをしたの名前のすずで呼んでもいいかと聞いてきたのだ。これはきっと大きな一歩になるだろう。そのため今日はいつにも増してテンションが高めだ。
だから帰りの道で思いついた2人っきりでの勉強会を実施するために、拓朗くんに今日の夜連絡をしていいか聞いてしまった。そのため、今はどんな文章を打てばいいのかを考えている。ふと時間を確認するとかなり遅い時間になっている。これはまずい。きっと拓朗くんは今も私の連絡を待っているかもしれない。そう思い私はいつも通り空と会話するような感じで連絡をした。
その結果、うちの両親の許可が降りたら問題ないみたいだ。よし!今回のテスト勉強でしっかりと私のことを意識させるのだ。




