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第6話 ライナ、土魔法を見せる

「おお、ご苦労だったなクリス、アウニ。仕事はうまく行ったか?」

「ああ、つまんねえ護衛仕事だったからよ。なんで王都くんだりまで、俺らが呼ばれたんだか」

「腕利きが必要って依頼だったのだから、それに報酬も破格だし。王都の冒険者だけでは不安で、安心感が欲しかったのですよ」

「そうなんだろうけどよ、エルミさん」


「それで、レティはなんで一緒なんだ」

「ああ、王都からの馬車に乗り合わせたんだよ。このお嬢ちゃんも一緒にな」

「ふーん、そうか。レティ、おまえは実家に帰ってたのだったな」


「ええ、長くグリフィニアを空けて、仕事も休んで申し訳ありませんでした、ギルド長」

「それはいいんだ、レティ。たまには休みも必要だ。それには今がちょうど良かったんだろ」

「それは、まあ」


「それで、その子は?」

「あの、この子はわたしと同じアルタヴィラ侯爵領の子で、王都に向かう馬車で知り合ったのですけど。この子がグリフィニアにひとりで行くというもので」

「ほう、ひとりでな。それは思い切ったものだ」


「この子、魔法が出来て、それでグリフィニアで冒険者になろうとしていて」

「アルタヴィラ侯爵領からわざわざここまで、冒険者になりにか。ふーむ、何か訳ありの感じだな。ちょっとあっちで詳しく聞くか。いいよな、エルミ」

「これから急ぎの予定は無いから、いいわよ」


「あの、俺らもいいか。王都からの縁だしよ」

「わたしも」

「あなたたちは、仕事の完了手続きをしてから2階の応接室に来なさい。そこがいいでしょう、ギルド長」

「そうだな、そうするか」


 どうもギルド長よりもエルミさんの方が偉いみたいよね、ライナはふたりを見ていてそう思った。

 でもエルミさんて、ほんとうに凄くキレイな人。アウニさんは美人だけど可愛らしい感じで、お姉さんのエルミさんの方は大人の美女という感じがする。

 まだ20歳代に見えるけど、エルフさんだと本当の年齢ってどうなのかしら。

 ライナは自分のことが話題にされているのに、そんなことが気になって良く話を聞いていなかった。


「ライナ、2階に行くよ」

「え、はい。2階?」

「2階の応接室で、ギルド長があなたの話を聞いてくれるのよ」

「あ、はい」



「お嬢ちゃんの名前は? 俺はジェラードだ。このグリフィニア冒険者ギルドのギルド長をしている。こっちはエルミ」

「わたしは、ライナです」


「ライナちゃんか。よろしくな」

「はい、よろしくお願いします、ジェラードさん。わたしはライナでいいです」

「そうか、わかった。それでライナはどうしてグリフィニアに来たんだ。レティによると冒険者になりたいとか。俺はこのグリフィニアの冒険者の元締めだ。なぜわざわざ遠くからこのグリフィニアに来て冒険者になりたいのか、良かったら俺に話してくれんかね」


 このおじさんを納得させないと、わたしは冒険者になれないのね。きっとそうなんだわ。

 それに、もうレティさんたちには話したし、このおじさんにも正直に話そう。わたし、嘘なんかつけないし、本当のことを隠して生きて行くなんて出来ない性分だもの。


 それでライナは、馬車の道中でレティシアたちに話したことを、もういちどこの冒険者ギルド長とエルミに話した。

 ライナの話を聞きながら、ギルド長は「ほう、ほう」とか相槌を打ちながら聞いてくれる。一方のエルミは冷静な表情で黙って聞きながら、その話を吟味しているようだった。



「ふーむ、話はだいたい理解した。ライナは、アナスタシア様とダレルに会いたくて、それからダレルから土魔法で生きることについて教えてほしくて、それでまずはダレルがやっていた冒険者になろうと思って、このグリフィニアまで来たってことだな」

「はい、その通りです」


「冒険者とはどんな仕事か、ライナは知っているのかな?」

「はい。ここに来るまでにレティさんや、クリスさんとアウニさんにいろいろ聞きました」


「冒険者ってのは何でも屋だ。依頼に応じて雑多な仕事をする。それは聞いたか」

「はい、とても地味なお仕事だって」

「そうだ。俺らは地味な仕事を積み重ねる。だがよ、グリフィニアの冒険者はそれだけじゃない」


「それって、大森林があるからですか?」

「おうよ。ライナは良く理解しているな。このセルティア王国の北辺のいくつかの貴族領にまたがって、アラストル大森林がある。世界で最も危険な森のひとつだ。複数の貴族領にまたがってと言ったが、じっさいは大森林に貴族領がへばりついていると言った方が正しいな」


「大森林に、貴族領がへばりついているの?」

「そうよ。大森林に入っちまえば、領の境目なんか曖昧だし、何よりもそれらの貴族領は、大森林からたくさんの恵みをいただいている」

「大森林からの恵み……」


「そうさ。いろんな種類の薬草。いろんな種類の獣や鳥。木材や鉱石なんかもそうだし、美味い水も汲んで来れる」

「なるほどです」


「だがよ、大森林はそれほど甘い場所じゃねえ。凶暴な獣が山ほどいる。それに時には魔獣なんかも出る。誰も本当の奥地にまで行ったことがねえって言うか、とてもじゃないが、奥地までなんか行けないほどの危険が潜んでるんだ」



「だから、俺たち冒険者の仕事がある。つまりよ、大森林の恵みを分けて貰って来るためには、時には危険な場所に足を踏み入れ、戦闘もこなさなくちゃならねえんだ」

「闘えないと、大森林から恵みを分けていただけないんですね」


「そういうこった。ライナはよ、なぜこのグリフィニアの冒険者が、王国の中で一目置かれているか、知ってるか?」

「大森林があるからですよね。でもほかの貴族領にも、大森林は繋がってるのかー」


 ライナはこれまでにレティシアたちから聞いた話や、いまのギルド長の話を頭の中で整理した。

 大森林には、いくつかの貴族領がへばりついてるのよね。でもその中で、なぜグリフィニアの冒険者がいちばんと言われているのだろうか。


「そいつは簡単な話なんだ。ライナもこのグリフィニアに近づいた時、馬車の中から見ただろ。このグリフィン子爵領ではよ、ほかの北辺の貴族領と違って領地が大森林にへばりついてるんじゃねえ。領都のグリフィニアがへばりついてるんだ。なにしろ、グリフィニアの中でも、最も大森林に近いのは、子爵様のいる子爵館だからよ」


 ライナは馬車の中から見た、グリフィニアの都市城壁の背後に果てしなく続く大森林の木々を頭の中に浮かべた。

 大森林の端にくっついているように見える街。人がじゃなくて、まるで大森林が生みだしたかのような都市。このグリフィニアが、人の暮らす場所と大森林というそれと異なる場所との境目なんだわ。



「それだけ、いつも大森林の側にいるから、グリフィニアの冒険者がいちばん危険の近くにいて、とても危険な仕事をしている。だから一目置かれてるんですね」


「そういうこった。ライナは賢いな。俺の言うことを直ぐに理解してくれたぜ。だからここの冒険者は、常に生命に関わる危険を覚悟しなくちゃならねえ。楽して冒険者をやりたいんなら、王都とか他の貴族領に行けばいい。尤もそれを冒険者と言うかは分からねえがな」


 ライナは、あらためてグリフィン子爵領って凄いところだと思った。だって、子爵さまのお屋敷が、この王国で最も危険な場所にいちばん近いだなんて。そんなところに、アナスタシアさまは嫁がれたのね。


「このグリフィニアの冒険者のことを、少しばかり理解して貰ったところで、さて、ライナの話だ」

「はい」

「それで、俺の話を聞いて、まだグリフィニアの冒険者になりたいか」

「はい、なりたいです」


「そうか……」


 ギルド長はライナの顔をじっと見つめ、レティシアの方を見やり、いつの間にか応接室に来ていたクリストフェルとアウニに視線を回し、最後にエルミの顔を見た。

 エルミはギルド長の視線を受けて、かすかに頷いたようだ。


「ライナは土魔法が出来るって言ったな」

「はい。土魔法しか出来ないけど」

「俺に見せて貰えるかね」

「わかりました」



 それからライナたちは、再び階下に下りる。そしてホール横の通路から建物内の奥へと連れて行かれる。

 ギルドの裏手に、冒険者が自由に戦闘訓練の行える訓練場があるのだそうだ。


「おい、ギルド長が冒険者志望のお嬢ちゃんの試験をやるみてえだぞ」

「ギルド長が自分でか? 珍しいな」

「クリスさんやアウニさんとかもいるぜ。レティさんもだ」


「お、さっきのあの子じゃねえか。見に行こうぜ、マリカ」

「あんたもヒマだねえ。でも面白そうだから、行ってみようかね」


 ホールにたむろしていた暇で物見高くて察しの良い冒険者連中が、ライナたちの後を追って来た。

 訓練場で訓練をしていた若手冒険者もいたので、ぜんぶで15人ほどがライナたちが何をするのか見物に集まった。



 訓練場は、バスケットボールコートほどの広さを持った空間だ。

 天井は高く、頑丈そうなレンガ壁に囲まれている。そして床は土を固めた土間だった。

 町中にこんなのがあるんだ。なんだか冒険者ギルドって凄いのね。

 ライナは訓練場に入ると辺りをキョロキョロ眺め、そして硬い土の床をトントンと踏んで確かめた。


「ここは、冒険者に成りたてのやつらに戦闘の訓練をしたり、現役の冒険者でも戦闘力を磨く訓練に使ったりするところだ。どうだい。けっこう立派な施設だろ」

「はい。なんだかとても立派です。町中なのに。音とかは外に漏れないんですか?」


「ああ、多少の大きな音でも大丈夫だ。壁は二重になってるからな。ちょっとした火魔法が当たっても壊れやしねえ。でも、わざと壁に魔法を撃ちやがったら罰金だがよ」

「へぇー」


「では、ライナに魔法を見せて貰おうかな。何をやるかね」

「うーん、ちょっと待ってください」


 ライナはもういちど靴の爪先でトントンと、土間の土の硬さを確かめた。

 かなり硬く固められてるわね。きっと長い年月、たくさんの冒険者さんがここで訓練をして踏み固めて来たのね。

 ライナそう考えたが、古い昔はいざ知らず実際のところは、10年ほど前に当時はまだ冒険者だったダレルが床面を再整備し、このように固めたのだ。


 でもこの硬さなら、わたしの魔法で軟化できるわね。軟化出来るということは、それ以上に変化させることが出来るということだ。


「この地面の下に地下室とかはないんですか?」

「ああ、そんなものはないが……」

「良かった」


 ライナは、よしっと自分に気合いを入れる。



「では、魔法をやってみます」

「おう、見せてくれ」


 まずは身体にキ素力を循環させる。なんだか数日前まで自分が居た村でやっていた時よりも、スムーズに、そして力強く循環させていける気がする。

 グリフィニアって、やっぱり魔法の国なのかしら。キ素力が身体の中を動くのが、とても心地よくてなんだか清々しいわ。


 そして心の中で、だいたい5メートル四方ぐらいの広さを思い浮かべ、軟化、とイメージを高める。

 そして、右手の掌を下にして、誰もいない方向に伸ばした。


 するとライナが伸ばした手の先の、硬い筈の土間がゆらゆらと動くように、後ろで見守る冒険者たちには見えたのだ。

 明らかに地面の様子が変わり始めている。そしてそれは次第に緩い土か砂地のように変化したように見え、おまけにグラグラと波を打っている。

 しかもそれは、きっちりと四角いかたちの限られた範囲の中だけだった。


 もういいわね。それから次にライナは、一斉に陥没、大穴、深さは大人の身長ぐらいとイメージし、一気にキ素力を放出する。


 いままでグラグラと波打ち、砂場のように柔らかくなっていた土間は、途端に一挙に陥没し大穴を空けた。それもきっちり、四角いかたちで陥没して出来た大穴だった。



「おおーっ」と後ろにいる冒険者たちから、大きな驚きの声が上がる。

 ライナはここでいったん魔法を休むことにした。そして後ろを振り返る。

 ギルド長やレティシア、クリストフェルらはポカンと口を開けて、ライナが瞬時に空けた大穴を眺めており、エルミとアウニは並んでじっと真剣な表情で見ていた


「どうでしょうか?」

「お、おう。すげーなライナは。エルミとアウニは、どう思う」


「この子は、ダレルと似てる。あの人と、同じ力を持っているわ」

「ライナの魔法は、達人クラス」

「ふたつの土魔法を続けて放ったのね。それももの凄く強烈なのを無詠唱で」

「もしかしたら、天才かも」


「エルミは、ふたつの魔法を続けて放ったと言ったが、そうなのか?」

「あ、はい。まず、地面を柔らかくする魔法を。それから大穴を空ける魔法」

「なるほどな」


 ギルド長は何か考えているのか、そう言ってから暫し口を閉ざしていた。

 そしてやっと口を開く。



「その、なんだ。この穴は空けっぱなしという訳じゃねえんだろ。もしも元に戻せなかったら、うちとしては困るんだが」

「それはどこでも同じです。わたしの家でも怒られるから、元に戻す練習もしました」


 そう言ってライナは再び手を翳すと、大穴は底からみるみるうちに土が盛り上がって行き、そしてあっと言う間に平になった。

 更に硬化の魔法を放つ。周囲の土間と同じ硬さよ。境目もなくね。

 冒険者たちがはっと気が付くと、さっき大穴が空いたのがまるで幻だったかのように、どこに大穴が空いたのかも分からない、普段と変わらぬ土間の床が広がっているばかりだった。


 もう彼らから驚きの声も出ない。

 魔法だから当たり前なのだが、彼らは現実の出来事とも思えぬものを目の当たりにした気がしていた。

 強力な土魔法というものを間近で見た経験がない、というのもあったのだろう。

 土魔法の使い手というのは、それだけ稀少な存在だったのだ。



「ライナ。例えばだ、何か攻撃するような魔法はできるのか?」

「それが、これまで自分の村でひとりで魔法の稽古をしていたので、攻撃するとか思いつかなかったんです。わたし、土魔法しか出来ないし」

「そうなのか」


「土魔法にも石弾とかストーンジャベリンとか、そんなのがあるって知ったのも、つい昨日、アウニさんに教えて貰って初めて知って」

「ライナ、あれをやってみて。あの盗人にやったやつ」

「ああそうですね。直接攻撃するって訳じゃないけど、攻撃を助けますよね。やってみます」


「誰か、相手にする人が必要ね。そうだ、ニック。こっちに来なさい」

「へっ、俺ですか? レティさん」

「あなた、さっきライナに絡もうとしたんだから、実験台になりなさい」

「えーっ」


「そうね、向うから剣を抜いて、ライナに向かって走って来るのよ。いいわね」

「えーと」

「いいわね」

「はいっ」


 ニックは仕方なく返事をし、壁の方に向かって走って行った。


「ライナ、出来る? 剣を抜いて走って来いって言っちゃったけど」

「はい、やってみます」



「じゃあニック。いいと思ったところで走って来て」

「へーい」


 ライナは、15メートルほど向うに離れて立つニックさんを見た。

 剣を抜いて走って向かって来るのよね。どのぐらいの速さか分からないけど、確実に足を捕らえるために、速度を緩めさせないといけないわよね。そうだ。


 やがてニックはゆるゆると剣を抜くと両手で高々と掲げた。

 来るわね。

 ライナがそう思った瞬間にニックが走り出す。それほどの速さはないが、大男なだけに迫力がある。

 ドドドドドッという音が響くようなその姿を、ライナは正面からじっと見つめ、そしていきなり横に移動した。


 そのライナの動きを見て、ニックはおっという感じでライナが移動した方向に目をやろうとする。その刹那、ニックの眼前にいきなり土壁が立ち上がった。

 自分の背丈より少し高い土壁が一瞬で出現したことに驚愕した彼は、ぶつかるまいと走る足に急ブレーキを掛ける。


「おおーっ」


 しかし、地に触れたその足はズブっと足首まで埋まり、そして固まった。それから、もう片方の足も。

 走って来て急に停止しようとし、その瞬間に足を地面に固められたニックは、その勢いと反動で、変なカタチに身体をくねらせ、そして崩れ落ちた。



「足が、足がー。助けてくれー」


 見物していた全員が駆け寄る。

 もちろんライナも走って行って、立ち上がっていた土壁を元に戻し、そしてニックの足首を固めていた土も柔らかくしてあげた。


「足が痛てぇよー。折れたみてぇだー」


 近寄って行ったアウニが、「煩い」と泣き喚くニックを蹴飛ばし、それから足首を調べるように観察して魔法を放った。

 あれって、回復魔法なのよね。ライナはその様子をじっと見つめる。


「折れてない。捻っただけ。もう治った」

「ありがとうございます、アウニさん。ほら、立つんだよニック」


 直ぐ側にいたマリカがお礼を言い、ニックを立たせる。


「どうだ、大丈夫かニック」

「あ、ギルド長。はい、なんとか。しかし吃驚してしまって」

「おまえ、いい経験をしたな」

「へっ?」


「ダレルが冒険者を引退したいま、こんな見事な土魔法に嵌ったやつは、おまえしかいないぜ。はっはっはっは」

「ギルド長ぉー」



 多少荒れた訓練場の土間をライナが元の状態に整備し、集まっていた冒険者たちを解散させて、ギルド長とライナたちは先ほどまでいた2階の応接室に戻った。


「いやぁ、いいものを見せて貰ったぜ、ありがとうよ」

「それで、ライナを冒険者にしてもいいですか?」


「ああ、俺はいいと思うぜ、レティ。クリスもアウニもそう思っているようだしな。エルミはどうなんだ?」

「よろしいかと」


「エルミの了解が出た。だがな、ライナが冒険者をするには、仕事を教えなきゃいけねぇ。いまは見習いがいねえから、見習い訓練もしてねえしな」

「わたしが、わたしが教える」

「レティ、おまえがか」


「わたしが教えるなら、いいだろ、ギルド長」

「そうだな。レティもパーティを解散して、いまはひとりか。おまえがこのライナの面倒を、責任を持って見るというなら。おまえに任せるか。ライナはそれでいいか」


「あ、はい」


「よし、それじゃ下でギルド登録をしてやれ、エルミ」

「了解です。それでは、下に行きましょうか。ついて来なさい、ライナ」

「はい」


 ライナがグリフィニアに到着して僅か数時間後。彼女はどうやら冒険者の道を歩き始めたようだった。



お読みいただき、ありがとうございます。


本編をまだお読みでない方がいらっしゃいましたら、そちらもよろしくお願いします。

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