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シロが外側に魔力を放った瞬間、シロの周りの空間が歪み人らしき姿が現れる。



しばらくして空間の歪みが収まり大人の男性が現れた。



「じゃ〜ん♪どう?僕の大人の姿?」



ルリはシロの大人の姿に驚いたが、直ぐに興味深けな目に変わりシロを観察し始めた。



シロは幻影魔法を使ってから一言も話さないルリを変に思ったのか、ルリにソっと話しかけた。


「ルリ?」


シロを観察していたルリはシロの声にハッとして、慌てて返事をした。



「あ!ごめん、ごめん。大人になった姿が物珍しくてついジロジロ見ちゃったわ。」



「別に見るのは良いけど、僕の大人になった姿の感想は?」



「感想?うふふふ。それは勿論とってもカッコいいよ♪道行く女の子が皆振り返ってしまうくらいにね♪」



その言葉を聞いたシロは直ぐにご機嫌になり、ニコニコと笑みを浮かべた。



その様子を見てルリは大人の姿になって、スラリと伸びた手足や彫りの深い顔立ちでキレイな青色の瞳の男性が幼い子供の様にニコニコ笑っているのを見て思わずクスッと笑ってしまった。



そして、フッとルリはどうせなら竜の姿で大人になった所もみたかったと今になって思ったのだった。




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