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シロが目を覚ましたので、ルリはは台所に行き夕食を作り始めた。
しばらくすると、まだ少し寝ぼけているシロがフラフラしながら台所に向かってきた。
「ルリ~、今日の夕飯なぁ~に~?」
「とりあえず、今はサラダを作ってるよ。シロは何か食べたいのある?」
「僕、お魚がいい~。」
「お魚?」
「うん♪お魚♪今はお肉よりはお魚の気分なの♪」
「う~ん、わかったわ。何か作ってみるわね。」
そう言うルリの手はシロと会話しながらでも、止まらずに動き続け調理を坦々とこなしていった。
ルリが調理している間、シロはテーブルを拭いたりカトラリーを並べたりとシロなりに出来ることを手伝っていた。
ルリの夕食を作り終わり、スープの入った鍋やサラダの盛ってある器をテーブルの真ん中に置き取り皿をシロが準備した。
「じゃ~ん。シロのリクエストのお魚だよ~!前に釣っておいて熟成させたのがあったからそれをトマトや香辛料と一緒に炒めてみました!」
「わ~~~!!!おいしそ~~~♪♪♪早く食べた~い♪」
「そうね、冷めないうちに早く食べちゃいましょう。どうぞ召し上がれ♪」
こうして、ルリとシロは美味し料理に舌鼓を打ちながら大いに夕食を楽しんだのだった。




