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キースが去った後は残された3人でお茶会を続行し、フリージアはルリからハーブティーの事を色々聞き出していた。
「ルリさんの所で買ったハーブティーがスッゴく良かったのよ。寝る前にハーブティーを頂くと、グッスリ眠れるから目の下にあったクマも消えてお肌も良くなってきたのよ♪そろそろ、残りが少ないからまた購入したいのだけれども街のお店でも買えるのかしら?」
「いえ、ハーブティーは街の店には卸して無いので購入は出来ません。ハーブティーに使ってるハーブは私が自ら栽培したハーブなので、数に限りがあるので大量生産できない商品なんですよ。ですから、湖の家に来た方にだけ売ることにしています。今日も一応手土産にハーブティーを持ってきたので、是非飲んでみてください。」
「前にハンスが家に来たときにフリージアがルリのハーブティー気に入ってるって話してたから今日も持ってきたんだよ♪」
「あら!そうだったのね。わざわざありがとうねルリさん。ハーブティーにも色々種類があるって聞いたけど、今回頂いたのは前に購入した物と同じ物なのかしら?」
「そうですね、大体同じ物です。今日は二種類のハーブティーを持ってきてまして、1つは前回と同じ質の良い睡眠へと促してくれる物。もう1つはリラックス効果があって疲労回復にも効果がある物を持ってきました。」
「まあ、助かるわ♪体調が回復して元気を取り戻しつつあるけど、ベッドで寝たきりになってた期間が長かったせいか疲れやすくて。早速今日の夕食後にでも頂く事にするわ♪ありがとうルリさん。」
「いえ、薬師としてフリージア様の体調が少し気になってしまったものですから。ベッドから起き上がれる様になったとはいえ、まだあまり無茶をなさらない様にして下さいね。いきなり無茶をしてまた体を壊しては元も子もないんですから。」
「うふふ♪ええ、わかってるわ。皆して同じ事ばかり言うんだもの、何回も言われれば私だって理解するわ♪心配してくれてありがとう。」
フリージアとルリの間にホンワカした優しい空気がながれた。
そんな二人を眺めながらシロは美味しいお菓子に舌鼓をうっていた。




