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3人で談笑しながら食後のお茶を済ませたら、ハンスの食べ過ぎたお腹も落ち着いたらしくルリ達に帰宅する旨を言った。
「それじゃあ、腹も落ち着いたし俺はそろそろ帰るな。幼馴染が実家に俺の事を報告しに行ってるうちに抜け出して来たからあんまり遅くなるとその分説教が長くなっちまうんだ。」
「え!幼馴染さんに黙って出てきたの~?幼馴染さん心配してるんじゃない?」
「はっはっはっは!大丈夫、大丈夫!一応此処に来るのは置き手紙に書いといたからな!」
「そっか~。なら大丈夫かな?でも、コッソリ出てきたのはダメだからちゃんと反省するんだよ?」
「おう!そうだ!今度此処にお邪魔する時はその幼馴染も連れてきていいか?幼馴染も魔女の作る薬に凄い興味あるみたいだから。」
「忙しい時じゃ無ければ大丈夫ですよ。事前に連絡を頂ければ予定を空けたり、購入したい薬があれば作っておきますよ?」
「本当か!それは助かる!アイツは薬草やら薬の本を読むのが好きなんだ。良ければ話せる範疇で良いから色々話してやってくれ!」
「わかりました。色々、幼馴染さんが興味を惹きそうな物を用意しておきますね。」
「それじゃあ、俺はそろそろ行くな!今日は突然押し掛けたのに昼飯までご馳走になって本当にありがとうな!今度来るときは何か二人が喜びそうな手土産持参で来るな!」
「ありがとうございます。楽しみにしてますね。」
「僕、お肉がいいなぁ~。」
「はっはっは!了解!肉を持参してルリちゃんに美味しいの作ってもらうか!」
「あ!そうだ、ハンスさん。お話ししてた私がブレンドしたハーブティーをどうぞ。とても気に入っていたみたいですから。」
「お!そうだった。悪いなルリちゃん。値段はいくらなんだ?」
「今回は初回なのでお安くしておきますね。また飲みたくなったらいつでも来て下さいね。ハーブティーならいつも常備しているので何時でもお売りできますから。」
「おう!ありがとうな!それじゃあ、またな二人とも。今回は幼馴染も連れて来るからな!」
「バイバ~イ♪また来てね~。お肉も忘れずにね~。」
「もう、シロったら。ハンスさん帰り道気をつけて下さいね。次に会えるのを楽しみにしてますね。」
「またな!」
こうして、突然やって来たハンスは帰路についた。




