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5

今回短いです。

ゴトッ


キースが懐から取りだしテーブルの上に置いた水晶の中にはうっすらと魔方陣が浮かんでおり、窓から差し込む日の光を反射して幻想的な光景を生み出していた。


「それでは、水晶を確認させてもらいます」


ルリはテーブルに置かれた水晶を覗きこみ魔方陣を確認し始めた。


しばらくたって水晶の確認を終えルリは姿勢をただした。


「水晶の確認を終えました。確認した結果、この水晶は本物と確認できたので古の契約を新たに結びたいと思います。契約者は現当主であるキース様で宜しいですね?」


「あぁ、かまわない。」


「水晶の上にお互いの血を1滴づつ垂らし私が契約を読み上げます。契約に同意するならそのまま《同意する》と違うのなら《同意しない》とお答えください」


「了解した。先代領主だった父の契約の時に私も同席したので大体のやり方はわかっているつもりなので大丈夫だ。宜しく頼む」


こうして、代々この土地を守ってきた侯爵家との契約が始まった。




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