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またしても短いよ~。
「ルリ~。ただいま~。」
帰って来たシロは腕を広げていたルリの胸に飛び込んだ。
少し勢いがあったせいかルリは少し咳き込んだ。
「ごほっごほっ!」
「ルリ!!ごめん!大丈夫??」
「うん、大丈夫。ちょっとビックリしただけだよ。それより、シロは大丈夫だったの?ケガとかしてない?」
「僕は大丈夫だよ!なんたって頑丈な鱗を持つ竜だからね♪」
「そっか、なら良かった。男の人はどうだった?何か変な事してなかった?」
「う~ん。僕が見た限り特に変な行動はして無かったよ?普通にこっちに向かって来てる感じだった。今は小舟でこっちに向かって来てる。どうするルリ?不安なら追い返そうか?」
「大丈夫よ。もし急患だったら大変だもん。とりあえず、お茶の準備はしてあるわ。でも、一人じゃ不安だからシロも護衛の為に側に居てくれる?」
「任せといて!ルリは僕が守ってあげる!」
そんな話をしているうちに小舟に乗った男が此方に近づいてきたのが見えた。




