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「魔女殿良く来てくれた!話したいことや決めたいことはたくさんあるが、とりあえず先に顔合わせを済ましてしまおう。」
そう言ってエーリッヒは砦にある訓練所に案内した。
この日ルリ達は数日前にエーリッヒからの手紙に書いてあった、毒の排出方法を教える人達との顔合わせの為に砦に来ていた。
「魔女殿、此方の時間に合わせて来て貰ってすまない。全員との顔合わせとなるとなかなか時間の調整が難しくて。魔女殿との講習の時までには教えられる者達の時間調整は問題ない様にしておくので安心してほしい。」
「こっちは、教える給金や場所がハッキリしていれば問題ないですよ。講習をするにしても、やる気が無いなら来ても来なくても私には関係ないです。」
「ハッハッハッハ。魔女殿は手厳しいな。だが、確かに毒の排出方法は難しいと聞く。それならヤル気や覚悟が無ければ続かないな。」
「う~ん。僕的にはあんまりヤル気が有りすぎるのもダメな気がするけどね~。そう言う人って出来なかった時に思い詰めそうでちょっと危ういよね~。」
「あ~。確かにそれはあるかも。エーリッヒさん、その辺は私が対処出来そうだったらやりますけど無理そうだったらそっちにお願いしても良いですか?」
「ああ!了解した。私の方でも気にかける様にしよう。わざわざそんな事まで気にかけて貰って感謝する」
「良いですよ。私の生徒になる人達ですから。」
そんな雑談を交わしてる間に目的地の訓練所に到着した。




