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お盆の準備で忙しくしてたら、体調を崩し昨日更新する事が出来ませんでした。
せっかく毎日更新出来てたのに、残念。
21話少し修正しました。
レイが歯を食い縛り後悔に押し潰されそうになっているのを横目に、ルリはダンの診察を始めた。
ダンを診察した所、特に毒草を食べた症状も無く健康な体だったので診察結果を話して次のアリシエラの診察を始めた。
アリシエラも毒草を食べていなかった様で腰痛がある事以外は健康体だった。
アリシエラの希望で腰痛に効く塗り薬を処方し、最後にレイの診察に移ろうとしたがレイは黙って歯を食い縛ったまま動こうとせず中々診察を始める事が出来なかった。
「何時までもソコに突っ立て無いで早く診察させてちょうだい。私だって暇じゃないんだから」
「私の事はほっといて!アンの事を苦しめた私に治療を受ける資格はないわ!!」
そう言ってレイはルリから顔を背け診察を受けようとしなかった。
「アンタに意見はどうでもいい。私は奥さんに頼まれた仕事として診察している。それとも、ここで駄々をこねて家族を心配させるつもりかい?もし此処で診察を受けずに後になって倒れたりでもしたらアンタの家族は死ぬほど後悔して悲しむだろうよ。それでも我が儘を通すのかい?」
「~~~~ッ!!」
「レイ!いい加減におし!ちゃんと魔女様の診察を受けて私達を安心させてちょうだい!反省や後悔するのはそれからだよ!!」
ルイーゼは立ったままのレイの腕を掴み、ルリの前まで移動させた。
「魔女様。私が逃げない様にしてるので、その間に診察してください」
「ちょっとお母さん!」
「まぁ、私は良いですけど。アンタいい加減にした方がいいよ。散々周りを困らせたのに此処でも親を困らせるのかい?赤ちゃんじゃないんだからしっかりしな」
「・・・わかった。診察してください。お願いします・・・。」
こうして最後のレイを無事に診察してルリの仕事は終わった。
「は~~。これで毒草を食べた疑いがある人達は全員診察出来たんだね。アンちゃん以外は毒草を食べてないみたいで安心したよ。これで私の仕事は終わり。診察代は取らないから、お婆ちゃんの薬代だけ貰おうかな。お金はある?」
「はい。ここにちゃんとお代を用意してます。お安いので支払いは大丈夫です。この薬が義母さんに効く様なら今後も購入したいんですけど、魔女様のお薬は何処に行けば買えるのでしょうか?」
「はい。お代は確かに受けとりました。私の薬に関しては街の砦の門を抜けて真っ直ぐ行った通りにある〈猫屋〉っていう薬屋に4日後から置く事になってるからソコに行けば買えますよ。色々と置く予定で、今回処方した腰痛の薬も販売するから大丈夫ですよ。もし、欲しい薬が無かったら猫屋の主人に言付けを頼んでおけば大体2~3日で売る事が出来る筈だから安心して下さい」
「そうですか。ありがとうございます。猫屋なら私も行った事があるので今度何かあったら利用させて貰いますね。今回は本当にありがとうございました。家の娘のせいで色々とご迷惑かけてしまったみたいで。今後は娘の行動にもっと目を光らせる様にします。娘も見たところ後悔しているみたいなので、しっかり私達家族で言い聞かせます」
「まぁ、私も仕事を全うしただけなので気にしないで下さい。ただ、娘さんには私からもちゃんと言い聞かせるようにお願いしたいです。しっかり悔やんで反省して、今後は嘘つかないで真っ当に家族のお手伝いをする様にさせて下さい。その方が家族も喜ぶのだとちゃんと教えて下さいね」
「はい。本当にありがとうございました。」
「レイちゃん。レイちゃんも魔女様にちゃんとお礼やごめんなさいしなきゃダメよ。お婆ちゃんも一緒に言ってあげるからお礼とごめんなさいしましょ」
ダンは仕事に戻って居なかったが祖母のアリシエラと母親のルイーゼがルリにお礼を言い、レイに反省とお礼を促した。
祖母と母親の両方に言われてレイも渋々だがルリに謝り、お礼を言った。
「その・・・・色々と悪かったわ・・・。それと、アンの事を助けてくれてありがとう。これからはちゃんと山菜を取る時は親に相談するわ」
そう言ってレイは不器用ながらも謝罪の言葉を口にした。
一先ず、今回の毒草騒ぎも一段落してルリはルイーゼ家族とも別れて帰路についた。
何か書いててレイにイラッとしちゃいました。
こんなキャラにするつもり無かったのに・・・。
私の文章力が無いから(泣)
ちなみに、レイの祖父が登場しなかったのは山菜を唯一食べてないからです。
領主の城の夜勤の警備をしてて不在でした。




