表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/111

15

その男はある日突然やって来た。


「魔女様!!妹を妹を助けてください!?」


男は対岸の岸にあるボートで小島にやって来てルリの前に駆け寄り叫んだ。


「妹が全く良くならないのです!街で売ってる薬を飲ませたけど、熱も引かないし吐き気も止まらず食事も取れない状態なのです!魔女様の薬なら妹も治るかもしれない!お願いです!妹を助けてください!?」



いきなりやって来て叫びだした男にルリは驚いたが、直ぐに気配に敏感な竜のシロが反応していない事に気づき敵意が無いと判断して男に妹の病状や症状を聞き出した。



患者である妹の状態を聞いてルリは直ぐに毒草を摂取した時の症状と同じだと気づき男に再度質問した。



「貴方の話を聞く限り妹さんは毒草を摂取した可能性が高い。何か心当たりはない?」



それを聞いて男はしばらく考え込むと何か思い当たる事があったのか、ルリに話始めた。



「俺は普段冒険者として働いてて、家を留守にしている時は近所の妹と同い年の幼馴染がいる家に預けているんだ。妹が体調を崩した日の昼間にその幼馴染と一緒に山菜を摘みに行ったらしくもしかしたらその時に間違って毒草を摘んで食べてしまったのかもしれない」



男は事態の最悪な状況に気づき顔を青ざめた。



「山菜ねぇ~。それって他に食べた人はいるの?もし居るならその人達も危ないかもしてないね」



「山菜は我が家と近所の幼馴染の家で分けた。だけど、妹の幼馴染の家では体調を崩してるっていう話は聞いてない。今日も魔女様の所に行ってる間看病を頼んできたから」



「そう。一応、妹さんを診察した後で確認しましょう。とりあえず、直ぐに診察と薬の用意をするからちょっと待ってて。シロ!急患よ!外で飛べるように準備しておいて!」



こうして慌ただしく準備を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ