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リンゴとオレンジの木を植える場所を決めたルリは日当たりの良い場所に土魔法で穴を掘って肥料と土を混ぜる準備をした。
穴をほり終わる頃には小屋に肥料を取りに行っていたシロが戻ってきてルリの側に取ってきた肥料を置いた。
ルリはシロから肥料を受け取ってお礼を言い、肥料を穴に入れてほり起こした土と均等に混ざるように魔法でかき混ぜた。
その作業を2回繰り返し、掘った所が肥料と土が混ざり合い山になった所で作業を辞めた。
「さてと、肥料はこんな感じかな。後は肥料が土に馴染むのを待つだけだね。」
「うん♪とりあえず暫くこのまま放置だね。後は苗だけど、山まで取りに行く?それとも街で買う?」
「山か〜、そっちの方が安上がりだけど大変じゃない?時間もかかりそうだし。私としては街で買った方が良いかなぁ〜って思うけど。」
「そっか〜。山でオレンジやリンゴの木を探すのは一苦労だもんね。それに、人にちゃんと管理された苗の方が美味しいんだよなぁ〜。」
「え、そうなの?山の方じゃなくて?」
「山の方も美味しいっちゃ美味しんだけど、味が大雑把なのが多いんだよね〜。当たりハズレもあるし。だから、街で買った方が美味しいオレンジやリンゴの苗は手に入るかも。」
「あ〜、なるほど。そう言う事か。じゃあ、明日か明後日のうちに街に行って苗を買って来ようか。苗の目利きはシロに頼むわね。」
「りょうか〜い♪お任せあれ〜♪」




