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4話 家の中へ

それではどうぞ。

気がつくとブクマ1000を越えていたので、この場を借りてお礼申し上げます。ここまでこられたのも皆様のおかげです。

三人で家の中に入る。

玄関は広く、ちょっとした貴族の家のようだった。もちろんこの世界に来てから貴族の家になんか行ったことはないので、前世の知識でだけれど。


物珍しくて、きょろきょろと周りを見ていた俺にミーナが声をかけてきた。


「どう? リト、私の家は。ちょっとしたものでしょ。」


「そうだな、驚いたよ。ミーナってこんな家が買えるくらいに頑張ってたんだな。」


本当にそう思う。


「ふふ、そう言ってもらえるなんてうれしいわ。」


ミーナは嬉しそうに俺を見ていた。


「くっ、ミーナが点数を稼いでいます。私も……。」


いやいや、リア何を争っているんだ。それにミーナ、ふふんってリアを煽らないで。



ミーナに案内されて台所とリビングを兼ねた部屋に向かう。そこには、机や椅子、ソファーが置いてあり、食器棚には既に多くの食器がそろっていた。


「うわー、すごいです。お皿やカップもちゃんと揃ってるなんて。」


リアが周りを見渡しながら感嘆の声を上げる。


「へ、リアが前来たときは揃ってなかったのか?」


彼女の驚きように少し疑問に思いリアに聞いてみる。彼女は俺を見て教えてくれる。


「そうですね。私が来たときにはまだソファーや食器棚もなくて、がらーんとした部屋でした。ミーナ、これ買いそろえたんですか?」


ミーナは少し照れたようにして。


「そうね、リトが王都に来てから、いつか必要になるかもってちょっとずつそろえたの。」


「な!?そんな用意周到に……。ミーナ、恐ろしい人です。」


恐れ戦くリアを見て、俺は。


いやいや、そうか?


と思わずにはいられなかった。



「さあ、ずっと立っていないで、そこのソファにでも座って、二人とも。私はお茶でも入れるわ。」


ミーナに促されて、リアと俺はソファに座る。ミーナは台所の方へと向かった。ソファに座ると、少し沈み込むような心地よい感触が得られた。こっちの世界では味わったことのない感触だ。


「うわ、これ結構な高級品ですよ。リトさん。」


「そうなのか?」


「そうですよ。あ、あの机と椅子もよく見ると結構なものですよ。」


そう言ってリアは周りを見渡して驚いては、「負けません、負けませんよー!」と何かを奮い立たせていた。


リア、そんなキャラだったっけ? 


リアは最近様子がおかしい。それも、あの日、金髪ロールの子、えっとたしかヒルデガルドだったけ、に勝って以降、なぜか様子がおかしいのだ。


そう言えば、ヒルデガルドからも杖を作ってほしいとお願いされていたのを思い出した。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 主人公の考えとしては ・自分の魔眼がバレずに平穏に暮らすのが第一。 ・自分の作った棍棒&木剣が魅了を防いでいるのは知らない。 ・幼馴染と妹が寝取られるのは問題無い。 という事で良いので…
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