1話 王都での生活
なんとか投稿できました!
この章以降は、勇者パーティの各メンバーに焦点を当てていくことになります。
この章ではリアとなります。彼女の魅力が伝えられれば幸いです。それではお楽しみください。
王都に着いて早一週間が過ぎた。
今俺が何をしているかって?
あ、ちょっと待って。
「お、そこのお姉さん、これ見て行って!」
ああ、無視された……。
そう、俺は日がな一日、大通りから少し離れた通り、両脇に露店の並ぶその一か所に、座って木彫り熊や木工細工を売っています。
◇
あの日、勇者パーティの知名度の高さか、ほとんど顔パスで検査なしに王都の門を抜けると、みんなとは早々に分かれることになった。
きっかけは……、まあ、ユウヤの一言だったのだけれど。
「おい。」
俺を呼ぶユウヤ。
ん?
「ただの村人がこれ以上、俺たちと一緒にいても意味がないだろう。」
「ちょっとあんた、兄さんに何言ってるのよ!」
アミスがさっそく噛みつく。
ここまでアミスとユウヤが仲良くなることは全くなかった。
……勇者パーティ大丈夫か? これからが少し心配だ。
まあそれはさておき。
「アミス、そうは言ってもリトは木彫り職人よ? 今までは大丈夫だったけれど、これからもそうとは限らないわ。いつケガをするか分からないのよ。アミスもそんなのはいやでしょ?」
ミーナの正論にアミスは俯き黙り込む。
ユウヤはそれをニヤニヤと見ている。
おまえ、それ勇者のする顔じゃないって。
他のみんなは……、様子を伺っているようだ。
「……ミナ姉。たしかにそうだけど。」
アミスがぼそっと呟くようにしてミーナの方を見る。
ただ、俺もずっとみんなに着いていくというわけにはいかないだろう。
「アミス、俺も王都にいるつもりだし、別に連絡もなしに他所にいくつもりはないよ。」
「……。」
そう言ってもなかなか納得してくれない様子のアミス。
うーん、どうしたものか。
「な、俺がいる場所も連絡するし、定期的に会いに来たらいいじゃないか。」
「……うん。また、ぜったい会いに行くから、兄さん勝手にいなくなったらダメだよ。」
「分かってるって。」
「そうよ、アミス。リトの世話は私に任せといて。」
「「それはちょっと……。」」
アミスと俺の声が被る。
ミーナの冗談?で、アミスのやつ、少しは元に戻ったみたいだ。
その後、、俺はしつこく自分の家に連れて行こうとするミーナをなんとか振り払い、リアとメリッサに俺でも泊まれそうな王都の比較的安くて安全な宿の候補をいくつか聞いてみんなと別れることにしたのだった。
いきなり幼馴染にお世話になりっぱなしはちょっとね。
さて、頑張ってみるか。
そういえば……、俺、今までユウヤに名前を呼ばれたことない?
俺は人知れず衝撃を受けた!
次回は早めに投稿します。




