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20話 次の村

よろしくお願いいたします。

「リトさん、もう少しすると次の村ですよ。」


メリッサが教えてくれる。


どうやらもう少しすれば次の村に着くらしい。

前より体力はついたとはいえ、さすがに疲れたな。


村に着いたらまたゆっくりと休むことにしよう。



俺は疲れた様子は見せずにメリッサに分かったと軽く手を挙げて答える。


それを見てメリッサは口に手を当てて笑う。


「うふふ。」


どうやらメリッサには疲れていたことがばれていたようだ。



村の入口が見えてきた。


入口の門には剣を腰に下げた男が二人立っていて、こちらに気が付き声をかけてくる。

ファンタジー小説でよく見かける村の門番ってやつだろうか。


比較的大きな村ではいるようなことを聞いたことがある。


俺の故郷やこの前滞在した場所のような小規模な村ではそんな人間を入口に常時置いておく余裕はないのでいない。まあ、入口の近くに住む住民や気が付いたものが村長に知らせるぐらいだ。


ましてや二人立っていることは結構大規模な村なのだろう。

王都に近づいているからかな?


メリッサがその呼び声に答え、前回の村と同じようにラキと一緒に向かっていった。



俺たちは少し離れたところで待つことにする。



知らせを受けたのか村の中から村長が数人の男たちと一緒に急いでやってきた。


まあ、勇者がいるから対応も大変なんだろう。


あ、そうだ聖女もいたんだった。

最近あれが聖女だということを忘れそうになる。こん棒を振り回す様子から……。


村長とメリッサ、ラキが何か話し合っている。


男たちはこちらをちらちらとみている。

少し怯えたように見えるが。


ん? 一瞬、村の外と中から視線を感じたような。

……いや、気のせいか? 視線なんか分かるわけないよな。




うーん結構長く話し合ってるな、何かあったのか?


「けっこう長いね。」


ミーナが不思議そうに話し合いを見る。


「やっぱりか、こんなことってあるのか?」


「まあ、時々はあるかな。突然の訪問と滞在要請だからね。向こうも準備とかあるだろうし。」


確かにそうか。


「でもちょっと様子が変かな?」


「ミナ姉、何が変なの?」


近くで聞いていたアミスが顔を傾ける。


「うーん、何かは分からないんだけど……。全体的な雰囲気が、かな? 準備が難しいとかそういった戸惑いじゃない気がするのよね。」


なるほど……。分かるような分からないような。



お、どうやら終わったみたいだ。

メリッサがみんなを呼ぶ。


みんなに続いて村の中に入っていった。



まあ良かった、もう少し長くかかっていたらユウヤがキレていただろう。

リア、あいつをなだめるの、大変そうだったなぁ。

次回もよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] こういう作品が一番嫌い。コメントチラ見したけどのちの展開を見る気力がない。本当に気持ち悪いし大体ただの日本人が魅了の力を持っただけでレイプしまくるっていう考えが浅はか過ぎて読んでるだけで不快…
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