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15話 阻止

いつも評価を頂きありがとうございます。

やる気に繋がります。これからもどうぞよろしくお願いします。

あの後、アミスにあった時に、彼女にもお守りを渡しておいた。


その時どうなったかって?

そりゃ……。


感極まって抱きつこうとしたアミスをミーナが顔を抑えた。

それはみごとなアイアンクローで。


あの時のミーナの動きは目を見張るものがあった。

というか、俺には目で追えなかった。



後ろからついてきていたミーナは、アミスの動きを見て、瞬時に俺とアミスの間に割って入ると、そのまま、彼女の顔を鷲掴みにした、のだろう。

俺が分かったのはアミスが鷲掴みにされている姿だった。


掴まれたアミスは。


「ぎゅわ!」


女の子がしてはいけない声を出していた。


「それじゃほどほどにな、二人とも。」


俺は二人に声をかけ、藪蛇にならないうちにそそくさとその場を後にする。

後ろから声が聞こえてくる。


「ちょっと兄さん待って、ってミナ姉、離して。なんで邪魔するの!」


「まあまあ、アミス。ちょっと向こうで話しましょうね。」


「ちょっと。うぎぎ。い、痛いってミナ姉。うぅ、貴重な兄さんとのスキンシップタイムが~。」



俺は聞こえないふりをしたまま村の入り口に向かった。





入口に着くと、既にメリッサ、リア、それにラキが準備を終えて待っていた。


「おはようございます。」


そう言ってみんなに声をかける。


みんなは挨拶を返してくれた。……ラキは頷いただけだったが。


「リトさん、村での滞在は体を休められましたか?」


そうメリッサから聞かれたので俺は十分だと返す。


「ああ、疲れはすっかりとれたよ。」


「そうですか。それはよかったです。リトさんは旅慣れていないでしょうから心配していました。」


横ではリアがうんうんと頷いていた。


「心配かけてすまない。ここまでの旅でちょっとは体力もついたから、前よりは少しはましになったと思う。」


なんだかんだで、みんな、この中で一番体力がない俺に気をかけてくれていたのかもしれない。

まあ、ユウヤが気にかけてくれていたかは分からないが。


いや、置いて行かれるってこともなかったから、やっぱり気にかけていてくれたのかも……。



「また、ここから同じぐらい進むと次の村に着きますので、そこまでがんばりましょう。」


俺は強く頷いた。

本当は今回村を出るはずだったんですが、ミーナとアミスの掛け合いが思ったより長くなり……。

次回は村からの旅立ちだと思います。


お楽しみ頂けましたら、ポイント評価をよろしくお願いいたします。

やる気に繋がります。

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