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6話 アミス

少し早いですが投稿します。

よろしくお願いいたします。


追記、誤字報告いつもありがとうございます。

さて、次はアミスの番だ。

さっきの話ですっかり機嫌を戻したようだった。


「次はわたしですね。」


みんながアミスの方を見る。

先ほどとは違い、勇者も興味津々な顔でアミスの方を見ていた。


気持ちは分るがなんだかなぁ。


「皆さん知っているかもしれませんが、わたしの名前はアミスと言います。」


みんなに元気な笑顔を見せながら自己紹介するアミス。

うーん、我が妹ながらかわいい、血はつながっていないけれど。


勇者もぽーっと見ている。


「ジョブはご存じの通り剣聖です。よろしくお願いします。」


勇者がまっさきに質問する。


「アミスちゃんは何才なんだ?」


ムッとした顔で睨みつけるアミス。

そんな顔を見せられても全然堪えてはいないようだ。

いや逆に楽しそう?



いや、それよりもいきなりのちゃん付け……やはり凄いな勇者。

あえて勇者様と言おう。


果たして元々こうなのか、この世界に来てからこうなったのか。

この世界に来てからだとすれば罪深いな、異世界転移。


おそらく同郷であろうその青年にそう思わすにはいられない。



「もう、アミス。」


そうミーナから言われ、ムッとしながらも答えるアミス。


「兄さんやミナ姉より2才年下です。」


「へえ、ということは俺より4つほど年下になるのか。」


そういって、にやにやとした笑みを浮かべる。

アミスはそれを嫌そうに見る。


おや、リアも同じような顔を浮かべていた。

もしかして、ユウヤさん(年上ということでさん付けにしておこう)、嫌われている?


それよりもおどろきだ。勇者、俺より年上だったとは……。いや、前世を合わせると年下なのだが。


「あんな田舎村にいたら、アミスちゃんは剣を握ったことないだろ? そうだ俺が教えてやるよ。」


そう言って、アミスに近づき手を差し出す勇者。


「あっ!」


ん?何かあったのか?

また、リアが声を上げた。


「うっ、……触らないでくれますか。」


アミスは一瞬、うめくも手を払った。

振り払ったアミスもなぜか訝しげな顔をしている。


「なっ!?」


驚愕の顔でアミスを見る勇者。


そんなに驚くことか?

いや、引く手あまたであろう勇者、差し出した手を払われたことがないとか……。


「(……また、効いてない。やっぱりあの剣?)」


リアも驚いた顔をした後、アミスの剣を見ながらぶつぶつ言っているし。

きっとモテるんだろう。


「もうアミス。そんな邪見にしないの。ラキさんやユウヤに教えてもらったら?」


「いえ、ミナ姉。剣の型は習っているので手合わせだけでいいです。」


そう言ってラキと勇者を見た。

勇者を見たときのアミスの顔は凄く嫌そうだったけれど。


なお、勇者はおかしいと呟きながら、なぜか自分の手を見ながらワキワキしていた。

何してるの?

いつもありがとうございます。

評価してくださっている皆さん、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公より勇者と賢者の方が屑の様に思える。
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